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ロシア:ポーランド大統領が死亡 搭乗機が着陸直前に墜落

ポーランドのカチンスキ大統領=AP
ポーランドのカチンスキ大統領=AP

 【モスクワ大木俊治、ウィーン樋口直樹】ロシア西部スモレンスクで10日午前11時(日本時間同日午後4時)ごろ、ワルシャワからスモレンスクに向かっていたポーランド政府専用機(ツポレフ154)が墜落した。同機にはレフ・カチンスキ大統領(60)とマリア夫人ら97人が乗っていたが、全員死亡した。

 同機は着陸直前にスモレンスクの空港付近の森林地帯に墜落し、炎上した。インタファクス通信によると、当時、空港周辺は濃霧だったため、機長はベラルーシの首都ミンスクかモスクワに着陸するよう要請されたが、スモレンスクへの着陸を強行したという。ロシア捜査当局によると、着陸時に機体が木を引っかけて墜落した可能性が高い。タス通信によると、事故機は1990年のソ連製だった。

 カチンスキ大統領ら一行は同日、スモレンスク州で予定されていた、第二次大戦中にポーランド軍人ら2万人以上が当時のソ連秘密警察によって虐殺された「カチンの森事件」70年の追悼式典に出席するため現地に向かっていた。事故機にはポーランドの中央銀行総裁や外務次官、陸軍参謀長ら政府要人が搭乗していた。

 カチンスキ大統領は05年12月に就任。任期は5年で、今秋行われる次期大統領選で再選を目指して出馬する予定だった。大統領死去に伴い、コモロフスキ下院議長が大統領代行を務める。

 メドベージェフ露大統領は10日、ポーランドのトゥスク首相に電話で哀悼の意を表明し、事故原因の徹底調査を約束した。

毎日新聞 2010年4月10日 17時45分(最終更新 4月10日 23時01分)

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