大相撲の元横綱朝青龍関(29)(本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ)と札幌市の企画会社が2回にわたってイベント参加の約束を守らなかったのが原因で損害を受けたとして、都内のイベント企画会社が計1500万円の賠償を求め東京地裁に提訴していたことが9日、分かった。
訴えられた2者のうち元朝青龍関側は同日開かれた第1回口頭弁論に出廷せず、準備書面も提出していないとみられ、請求通りの判決が出る可能性がある。元朝青龍関の関係者によると現段階では今後も出廷することは考えていないという。
訴状によると、原告側は昨年8月ごろ、札幌市の会社から「朝青龍をイベントに呼べる」と持ち掛けられ、埼玉県にあるパチンコ店2店での集客イベントを企画し、出演契約を結んだ。
ところが、巡業前日のため日本相撲協会が出演を許可せず、出演日が改められると元朝青龍関が前日になって「聞いていない」と言い、最終的には体調不良を理由に参加しなかったとしている。事情を知り、原告側に同情した九重親方(元横綱千代の富士)が代わりに2店を訪れ、客に謝罪したという。
(2010年4月9日)