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肺がん治療を優先…井上ひさし新作執筆を延期

 肺がん闘病中の作家で劇作家の井上ひさし氏(75)が、7月に上演が決まっていた新作「木の上の軍隊」の執筆を延期する。井上氏が座付き作家を務めている「こまつ座」の井上麻矢社長(42)は「治療を優先することになったため」と説明。「医師が立てた治療スケジュールと執筆のスケジュールが重なってしまい、本人が治療に専念する選択をしたためで、容体が悪いからではない」としている。

 こまつ座は2月下旬、井上氏が執筆準備に入ったと公表していた。ホリプロと共催し、東京・新宿の紀伊国屋サザンシアターで7月18日から8月22日まで上演する予定だった。

 代替公演として、井上氏は95年初演、97年と00年にも上演された「黙阿彌オペラ」を望んでいる。幕末から明治初期にかけて活躍した歌舞伎作家の河竹黙阿彌、ざる売りの五郎蔵、売れない落語家の円八ら5人による群像劇。井上作品の中でも再演を望む声が多い人気演目だ。

 主役の1人、五郎蔵には藤原竜也(27)が決定。井上氏は「木の上…」も藤原主演を想定していたそうで「五郎蔵は、まわりをまとめようとしながらいつも失敗し、ちょっと悪いところが魅力。同世代をリードする藤原さんにぴったりな役なので、どうしても演じてほしい」と強く希望しているという。藤原も「井上先生が“こっちの作品を”とおっしゃるのであれば、それで十分。全力投球します」とテンションを高めている。

 「木の上…」は戦下の沖縄を舞台に井上氏が長年温めてきた作品。周囲には「1、2年のうちに仕上げたい」と話している。

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