総務相と知事会長が会談　地方消費税拡充へ議論を

　原口一博総務相と全国知事会の麻生渡会長（福岡県知事）は１０日、福岡市内で会談した。麻生会長が地方消費税の拡充を求めたのに対し、原口総務相は「来年こそは地方消費税など地方独自の財源を拡充したい」などとして２０１１年度予算編成に向けて議論を進める姿勢を示した。

　麻生会長は会談後の会見で地方消費税の拡充について「将来の健全な地方財政のために不可欠」と強調した。原口総務相も「三位一体改革による地方の切り捨てに対し地方は努力をしてきた」などと応じた。

　また政府が６月にもまとめる中期的な財政運営方針について両氏は「成長しながら負債を軽減するのが正しい考え方だ」（麻生会長）などとして、基礎的財政収支（プライマリーバランス）の数値目標を取り入れるべきではないとの認識で一致した。