口蹄疫:終息宣言から16日で再び発生

江華で牛に陽性反応、半径500メートル以内の家畜をと殺処分

抱川の口蹄疫とは別のタイプ、感染源は中国か

 政府が、牛、豚の口蹄(こうてい)疫の終息を宣言してから約2週間後、仁川・江華の韓牛(韓国伝統の肉牛)農場で再び口蹄疫が発生したことが確認された。防疫当局は、今回の口蹄疫のウイルスは中国から流入した可能性があると見ている。

 農林水産食品部は9日、「仁川・江華郡仙源面の韓牛牧場で8日に口蹄疫の疑いがあるとの届け出が出され、国立獣医科学検疫院が検査した結果、牛10頭のうち9頭が口蹄疫に感染していると診断された」と発表した。政府が先月23日に京畿道・抱川一帯で発生した口蹄疫の終息宣言をしてから16日目のことだった。

 防疫当局は、口蹄疫緊急行動指針に従い、口蹄疫が発生した韓牛農場で飼育されている韓牛169頭と、この農場から半径500メートル以内で飼われている牛、豚、鹿など家畜2600頭以上をと殺、あるいは埋立処分する方針だ。また、疫学調査の結果が出るまでは、全国の家畜市場も閉鎖されることになった。

 今回の口蹄疫は、ウイルスのタイプを示す血清型がO型で、抱川で発生した血清型(A型)とは異なる。

 防疫当局は、口蹄疫が発生した農場主のイさんが、先月8日から13日まで中国南部の張家界地域を旅行したことや、中国産の輸入干し草が韓国国内の飼料工場に納品されていることを、有力な感染経路と見ている。なお、一部専門家は、黄砂による感染の可能性も排除できないとしている。

 一方で農食品部は、「9日にはさらに江華郡仙源面の韓牛農場2カ所と江華郡仏恩面の豚農場1カ所など、計3カ所の家畜農場から、口蹄疫の疑いがあるとの届け出があった」と発表した。豚の場合、ウイルスの感染力が最大で牛の3000倍に達するとされ、確定診断が出された場合には、政府の防疫措置がさらに一段階引き上げられる見込みだ。

崔炯碩(チェ・ヒョンソク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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