韓中日ハブ空港競争、仁川空港が独り勝ち(下)
日本のNHKは今年1月に放送した特集番組で、岡山からロンドンに向かう場合、日本の空港と航空会社を使えば、平均所要時間は15時間40分で、18万5300円の費用がかかるが、仁川空港と大韓航空を利用すれば、所要時間は13時間50分、費用も11万5800円で済むと紹介した。
仁川空港は中国、日本の計60都市をはじめ、世界177カ所を結ぶ充実した路線網を持つことも強みだ。就航都市数を比較すると、浦東空港は90カ所、成田空港は98カ所で、仁川の半分ほどにとどまっている。
■浦東・成田は反撃準備
これに対し、浦東空港は拡張と道路、地下鉄などアクセス面での改善を図り反撃に乗り出している。2008年に第2ターミナルが完成し、旅客輸送能力は年間2000万人から3倍の6000万人、貨物処理能力もこれまでの5.6倍の420万トンに増え、仁川空港の強力なライバルに浮上した。2カ月前には、浦東空港から混雑地点を避けて上海市内に入る高速道路の新ルートが開通。さらに今月8日には、上海地下鉄2号線が浦東空港まで延伸開通した。
浦東空港はこれまで急増する国内旅客に対応するのに必死だったが、最近は乗り継ぎ客の誘致にも目を向けている。以前は乗り継ぎ客もいったん入国手続きを行い、改めて搭乗手続きを行う必要があったが、最近は上海を拠点とする中国東方航空を利用すれば、入国せずに乗り継ぎが可能になった。
日本は仁川空港にハブ空港の地位を奪われたことに対する焦りを深めている。前原誠司国土交通相は昨年10月、「日本のハブ空港は韓国の仁川になっている」と述べ、日本の地方空港から仁川空港を経由して欧米などに向かう現状を見直す必要があると指摘した。その上で、羽田は国内線、成田は国際線とする現在の「内際分離」の体制を見直す考えを表明した。
しかし、日本航空が会社更生法を申請するなど、日本の航空会社は国際線をむしろ大幅に削減しようとする動きがあり、仁川空港の攻撃的なマーケティングには何ら対応策を見つけられずにいる。
キム・ミンチョル記者
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