哨戒艦沈没:政府関係者が漁船乗組員家族と面会

 第98クムヤン号が大青島南西55キロの地点で沈没してから1週間が過ぎた9日、政府が行方不明者家族たちとの対話に臨んだ。

 首相室の趙源東(チョ・ウォンドン)事務処長は9日、行方不明者の家族14人が集まる仁川市中区の沿岸洞住民センター行方不明者家族待機室を訪れ、「9日午前中に鄭雲燦(チョン・ウンチャン)首相主催で行われた会議で、鄭首相の指示により、農林水産食品部が第98クムヤン号問題を全面的に手掛けることになった」と語った。

 チョ事務処長は「第98クムヤン号と衝突したカンボジアの貨物船を調べて事故原因を究明し、葬儀の手続きや補償問題に決着をつけるため、努力を傾けている。行方不明となった乗組員を1日も早く捜し出すことに最大限の努力を傾けたい」「行方不明者に敬意を尽くし、義死者(職務外の行為として他人の生命、身体または財産の急迫した危害を救済している途中で死亡した人および義傷者で、その負傷により死亡した人)として礼遇する手続きも行うことにした。ただし、まずは事故原因を究明するなど、事前の作業に時間がかかりそうだ」など、今後の流れについて説明した。

 これに対して行方不明者家族対策委員長のイ・ウォンサンさん(43)は、「すべての装備や作業が哨戒艦『天安』の捜索にばかり投入されているのは問題だ。行方不明者の家族に対する対策も行われなかった」と述べ、「政府はより積極的な姿勢で対話の窓口となり、対策を立ててほしい」と求めた。

 一方、海上警察は第98クムヤン号と衝突したカンボジア船籍の貨物船の航海士を、業務上過失船舶埋没容疑などで在宅起訴すべきという意見書を検察に提出した。

仁川=李信栄(イ・シンヨン)記者

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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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