哨戒艦沈没:船尾甲板の一部が脱落
魚雷・機雷が爆発した可能性大…音響追尾魚雷ではない可能性も
先月26日の哨戒艦「天安」沈没当時、天安が「V」字型に折れたようだという一部海兵隊哨兵の証言があったが、事件直後に船が「逆V」字型に上方へ折れ曲がる様子を直接目撃してはいなかったことが判明した。また、現在海中に沈んでいる天安の船尾では、甲板が10メートルほど船体から分離しており、スクリューや推進軸はほとんど損傷していないと伝えられている。
国防部のウォン・テジェ報道官は9日のブリーフィングで、ペンニョン島のTOD運用兵が事故当時、天安が「逆V」字型に折れるのを目撃したと一部メディアが報じたことについて、「該当する兵士は、既に船が真っ二つになった状態で船尾と船首が離れていき、船尾が沈没する瞬間を見て“V”字に折れたようだと証言した」と語った。またこれに先立ち、事件当時、一部の海兵隊哨兵が水柱を目撃したと発表した。水柱は、魚雷・機雷が爆発した際、水中衝撃波によって「バブルジェット」現象が起こると、発生することがある。
また韓国政府関係者が明らかにしたところによると、韓国軍当局がダイバーを動員し、沈没した船尾部分について調査を行った結果、甲板が10メートルほど船体から外れていた事実を確認したという。民軍合同調査団は、魚雷・機雷などの爆発で船体が大きな衝撃を受け、こうした現象が起こった可能性が大きいと見て、船体引揚げ後に精密調査を行うこととした。また、船尾下部のスクリューや推進軸に損傷はなく、スクリューなど船尾に直接的な衝撃が加えられなかったことも把握した、と消息通は伝えた。ある兵器専門家は、「魚雷攻撃であったとすると、スクリューの音などを追って攻撃する音響追尾魚雷ではなかった可能性がある」と語った。
事件の原因を究明するため金属破片の確認作業を行っている韓国軍当局は、機雷探索艦などによって把握した海底の破片30個余りのうち、およそ20個を調査対象として選定し、ダイバーを投入して確認作業を行ったが、まだ魚雷・機雷の破片だと疑われる物件は発見されていない-と伝えられている。
合同参謀本部のイ・ギシク情報作戦処長(海軍中将)は、この日のブリーフィングで、「現在、回収した各種の残がいに関する分類作業を行っている」と語った。またイ中将は、事件直後の26日午後9時40分ごろ、リンクス対潜ヘリ1機が現場に出動し、海でおぼれているかもしれない行方不明者の捜索活動を行ったほか、続けて別のリンクス・ヘリが出撃し、北朝鮮の潜水艦による攻撃を念頭に置いて対潜任務を遂行した、と発表した。
- 船首を引き揚げるため巨済島からやって来た海上クレーン「大宇3600」が、9日、船首が沈んでいる海域に移動するため、荒波が打ち寄せるペンニョン島近海を航行している。/ペンニョン島=李明元(イ・ミョンウォン)記者
ユ・ヨンウォン記者
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