ショートトラック:代表選考会で何が起きたのか(上)

 ショートトラック国家代表選考大会でコーチと選手が共謀し、事実上の「勝敗操作」を行っていたという事実が明るみになり、国民に衝撃を与えている。大韓体育会は「代表選考大会の最終レース3000メートル直前に一部コーチと選手が集まり、全員が代表に選ばれるよう手を組み、シーズン中の国際大会で全員がメダルを取れるよう事前に協議していた」と明らかにした。これは、バンクーバー五輪2冠王の李政洙(イ・ジョンス)、リレー銀メダリストの金成一(キム・ソンイル)、チョン・ジェモク代表チームコーチが大韓体育会の監査で陳述した内容だ。五輪・世界選手権など国際大会の出場権が懸かった昨年4月の代表選考大会で、果たして何があったのだろうか。

成始柏、李政洙が1、2位

 代表チームの定員は男女それぞれ5人ずつ。しかし、男子は2009年世界選手権チャンピオンの李昊錫(イ・ホソク)が自動的に選ばれたため、選考大会では4位以内に入らなければ韓国代表にはなれなかった。選考大会は1500、500、1000、3000メートル・スーパーファイナルの順でレースが行われ、点数が換算された4種目の成績を合算して順位が決定するという方式だった。中間合計成績で上位8-9人だけが出場する3000メートル・スーパーファイナルが、最終順位に最大の影響を及ぼすレースだった。

 まず、最初の種目である1500メートルで成始柏(ソン・シベク)、郭潤起(クァク・ユンギ)、金成一がそろって1-3位となった。成始柏は500メートルでも優勝、残りの種目の成績に関係なく、事実上代表入りが決定した。一方、李政洙は2回のレース(1500・500メートル)で勝ち点を1点も得ることができなかったが、幸い1000メートルで1位となり、3000メートル・スーパーファイナルへの出場を果たした。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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