ウォン、1年7カ月ぶりの高値

 9日のソウル外国為替市場で、ウォンは対ドルで前日比5.10ウォンのウォン高ドル安となる1ドル=1118.20ウォンで取引を終え、1年7カ月ぶりのウォン高水準を記録した。中国の人民元が切り上げられるとの観測が広がったことが背景。

 外為市場では、ガイトナー米財務長官が8日に中国の王岐山副首相と会談し、人民元の切り上げ問題が話し合われたのに続き、胡錦濤国家主席が12-13日にワシントンで開かれる核安全保障サミットに出席する際、オバマ米大統領と会談することが明らかになり、人民元の切り上げに対する期待感が強まっている。

 人民元が切り上げられれば、ドル安が進むとの観測が広まり、対ウォンでもドル売りが進んだ。

 サムスン先物のチョン・スンジ研究員は「外国人による株式投資資金の流入や人民元切り上げへの期待感から、当面はウォンが対ドルで上昇する。ウォン相場は1100ウォン台のまま推移するのではないか」と分析した。

朴淳旭(パク・スンウク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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