韓国の成長率、OECD平均以下に転落(下)

 年初来の韓国経済は、民間の消費と投資が目に見える回復を示さず、ウォン相場が昨年の水準まで下落するか、政府が財政出動を拡大しない限りは、成長ペースは緩やかなものになりそうだ。

 韓国政府は2010年度に前年度を9兆ウォン(約7500億円)下回る290兆8000億ウォン(約24兆2000億円)の予算を編成し、前年度と同様に予算の前倒し執行で、景気回復の持続に努めようとしている。企画財政部は四半期ごとに1%前後、通年で5%前後の成長を目標としている。

 しかし、OECDが今月7日にまとめた経済見通しの中間報告によると、G7各国の今年上期の成長率は昨年10-12月期を下回る見通しで、海外への依存度が高い韓国経済の先行きも明るいとは言えない。

 OECDは景気回復がスローダウンする原因として、一部の国で景気対策が中断されたことに加え、雇用不安や融資の伸び悩みで民間需要が不振な点を挙げた。

 韓国の昨年の成長率は通年では0.2%に達し、OECD平均(マイナス3.3%)をはるかに上回り、ポーランド(1.7%)、オーストラリア(1.4%)に続く3位を記録した。

方顕哲(パン・ヒョンチョル)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る