韓国・富川市から名誉市民証を授与された飯塚市議=川崎区で
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民主党川崎市議団長の飯塚正良市議(59)=川崎区選出=が、市と友好都市の韓国・富川市から、市内初の名誉市民証を授与された。富川市への市民訪問団の団長を務め、市民交流に貢献した実績などが評価された。飯塚市議は「これからは日韓中が、経済や行政交流を進めていく時代になる。その動きを川崎から発信していきたい」と意欲を示した。
在日韓国・朝鮮人の多い川崎区の桜本商店街と富川市内の遠美市場の交流に協力してきた飯塚市議は、一九九一年の初当選以来、市民訪問団を組織し、団長として二十回の派遣を実現させた。九六年の両市の友好都市提携のきっかけになった。
両市の小学生の絵画や書道の“交換作品展”などにも協力。
慶応大在学中の七〇年代、在日韓国人二世の男性が日立製作所から就職採用を取り消された「日立就職差別事件」では「大企業が外国人を差別するなんて信じられず、義憤に駆られた」と支援活動に参加。飯塚市議は「韓国の人々とともに戦った経験が、私の政治の原点」と語る。
日韓両国の交流とともに、地域社会についても飯塚市議は「日本で長く暮らしてきた外国人に参政権がないのは胸が痛む問題。政権党の一員として、支援したい」とも語った。
飯塚市議は、今月二十九日から三日間、富川市に渡り、名誉市民証授与式に出席する。 (堀祐太郎)
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