フリーター6年ぶり増加 09年、正社員の採用減響くアルバイトなどで働くフリーターの数が、09年平均で前年比8万人増の178万人となり、6年ぶりに増加へ転じたことが、10日までに総務省の調査で分かった。景気低迷で正社員への就職が難しかったことが原因で、若者の就職環境の厳しさがあらためて浮き彫りになった。 厚生労働省などによると、就職を希望する今春卒業の高校生や大学生のうち、今年1月末時点で約2割は就職先が決まっていない。厚労省は「正社員を目指しながら、当面はフリーターで生活費を稼ごうとする卒業生も多いとみられ、10年も増える可能性がある」としている。 フリーターは職業能力を高める機会に恵まれないため賃金が上がりにくく、雇用も不安定だ。若者が安心して働けるようにするため、政府は雇用安定化策の強化を求められそうだ。 総務省は、学生や既婚女性を除き、15~34歳で、アルバイトやパートで働く人らをフリーターと定義している。同省の調査で、男性のフリーターは81万人と前年より5万人増加。女性も3万人多い97万人となった。 【共同通信】
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