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西部ガス発砲 暴力団会長宅など捜索 福岡県警

4月10日11時48分配信 毎日新聞

西部ガス発砲 暴力団会長宅など捜索 福岡県警
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工藤会の会長宅に捜索に入る捜査員たち=北九州市小倉北区で2010年4月10日午前10時1分、本社ヘリから撮影
 福岡市の西部ガス関連ビルと同社役員家族宅で起きた連続発砲事件に絡み、福岡県警は10日午前、建造物損壊などの容疑で指定暴力団工藤会の会長宅(北九州市小倉北区)と福岡市の同会系暴力団事務所などの家宅捜索に入った。午後には同会本部事務所(同)の捜索にも着手した。県警は、西部ガスの大型事業に特定の大手ゼネコンを参入させないよう脅すことを狙った工藤会による組織的犯行との見方を強めている。

【事件の第一報】西部ガス関連ビルに発砲

 小倉北区熊谷4の同会会長宅には午前10時ごろ、捜査員約50人が敷地内に入った。入り口付近は盾を持った機動隊員十数人が並び、閑静な住宅街は物々しい雰囲気に包まれた。午前の会長宅と系列暴力団事務所への捜索は約30〜50分で終了。暴力団事務所では地図など8点を押収した。

 事件は6日夜、福岡市東区の西部ガス関連ビル2階の正面玄関ガラス扉に銃弾が撃ち込まれて発覚。7日朝には同市南区の同社役員家族宅でも発砲音がしたと110番があった。残っていた薬きょうや弾頭などから、県警は役員家族宅には6、7両日の未明に繰り返して銃撃され、関連ビルへの銃撃を含めて発砲は3件だったとみている。役員家族宅への7日未明の発砲は弾頭が外壁を貫通して寝室に達していた。

 西部ガスには今年2月、北九州市若松区の響灘沖で進めるLNG(液化天然ガス)受け入れ基地の建設計画に関して、特定の大手ゼネコンを名指しして「使ったら被害が及ぶぞ」と参入を妨害する内容の脅迫状が届いていた。このゼネコンは暴力団との断絶を鮮明にしており、06年12月から九州支社や施工したビルや工場に銃弾が撃ち込まれたり、手投げ弾が投げ込まれたりする事件が今回の事件を含めると計10件続いている。今回の銃撃は、基地建設工事の入札前にこのゼネコンを参入させないよう改めて脅す狙いがあったとみられる。

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最終更新:4月10日13時19分

毎日新聞

 

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