公開日:2010.04.09
負債総額が原則30億円以上の倒産企業および信用変動企業を掲載。
桑田硝子(株)/(株)大阪硝子店/桑田建材(株)/神和プラスチック(株) | [兵庫] ガラス・金属建材販売、化成品販売、一般建材販売他 |
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民事再生法申請/破産開始決定 / 4社の負債総額 約94億6000万円
TSR企業コード:66-001391-6/57-003325-0/66-038488-4/57-057364-5
桑田硝子(株)(神戸市須磨区外浜町3-1-25、登記上:同市中央区多聞通4-1-2、設立昭和22年9月、資本金1億8000万円、桑田正三郎社長、従業員147名)と(株)大阪硝子店(大阪市中央区本町4-5-2、設立昭和26年5月、資本金1300万円、笹部敏夫社長)は4月9日、大阪地裁に民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。申請代理人は中紀人弁護士(金子・中法律事務所、大阪市北区西天満4-3-25、電話06-6364-6411)ほか、監督委員は大砂裕幸弁護士(船場中央法律事務所、大阪市中央区伏見町2-5-7、電話06-6228-0088)。
また、桑田建材(株)(神戸市須磨区外浜町3-1-25、登記上:同市中央区多聞通4-1-2、設立平成1年10月、資本金1000万円、金子雅博社長、従業員13名)と神和プラスチック(株)(交野市星田北4-37-1、設立昭和40年10月、資本金7500万円、加藤敏昭社長、従業員18名)は4月9日、大阪地裁に破産を申請し同日、破産手続開始決定を受けた。破産管財人は大砂裕幸弁護士(船場中央法律事務所、大阪市中央区伏見町2-5-7、電話06-6228-0088)。
負債は桑田硝子(株)が債権者790名に対し約73億円。(株)大阪硝子店が債権者30名に対し約11億4000万円。桑田建材(株)が債権者64名に対し約5億7000万円。神和プラスチック(株)が債権者131名に対し約4億5000万円。
桑田硝子(株)は、大正7年12月創業から通算91年余の実績を有する老舗の建築資材総合商社、主力のガラス販売で西日本トップのシェアを誇り、硝子・サッシ事業部、化成品事業部、建材事業部を3本柱として大阪、神戸、名古屋、関東地区の二次問屋、工務店、需要家に幅広い販路を確立し、ピーク時の平成4年12月期には年商243億8914万円を計上していた。しかし19年6月に行われた建築基準法改正の影響と景気低迷に伴う住宅取得環境の悪化やリーマン・ショック後の景気急減速で環境は厳しく推移、21年9月期の年商は126億5849万円、経常損失2996万円となった。これを機に過年度の不良債権償却費用を貸倒損失として計上、さらに投資有価証券評価損等合計5億8277万円の特別損失を計上、6億1673万円の赤字となった。以後も業況好転への好材料に乏しいなか、法的手続きによって再建を図る事を決断した。
なお、桑田硝子(株)と(株)大阪硝子店は、トステム(株)(東京都江東区)が支援を行うべく、スポンサー候補としての基本合意書を締結している旨を4月9日付で発表している。
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