米軍ヘリ、兵士宙づり旋回 名護市の久辺3区 宅地上空で1時間

兵士をつり下げ住宅地上空を旋回する米海兵隊CH46ヘリ=7日午後3時20分ごろ、名護市辺野古・沖縄工業高等専門学校(具志大八郎撮影)

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2010年4月8日 10時02分この記事をつぶやくこのエントリーを含むはてなブックマークLivedoorクリップに投稿deliciousに投稿Yahoo!ブックマークに登録

 【名護】名護市の辺野古、豊原、久志の久辺3区上空で7日、米海兵隊のCH46ヘリが兵士数人をロープでつり下げたまま、住宅地上空を何度も旋回する訓練を行っているのが確認された。住民らによると6日も実施していた。

 ヘリは辺野古の沖縄工業高等専門学校付近にあるキャンプ・シュワブ内のヘリパッドを発着点に7日午後3時ごろから約1時間かけて旋回を繰り返した。騒音をまき散らすヘリとぶら下がる米兵の異様な光景を、同校の職員、学生らが不安げに見つめていた。

 市は同日、職員を現場に派遣し、確認。沖縄防衛局を通して米軍側に「住宅地上空での訓練は危険なので避けるように」と申し入れた。市によると同様の事例は過去にもあるという。

 辺野古のテント村から訓練を確認したヘリ基地反対協の安次富浩共同代表は「住宅地の上を飛ぶとは言語道断。しかも兵隊までぶら下がっている。政府は訓練内容を把握しているのか。黙認しているとすれば大変な問題」と話した。

 米軍ヘリによる宙づり訓練をめぐっては2006年12月に、佐藤勉那覇防衛施設局長(当時)が、住宅地上空での実施は「地位協定が定める公共の安全に妥当な配慮を払っているとは考えられない」と述べ、容認しない考えを示している。

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