アメリカのルース駐日大使は岡田外務大臣と会談し、沖縄・普天間基地の移設先として鹿児島県の徳之島など鳩山政権が提示した案では協議を進めることはできないと伝えました。
政府は、名護市キャンプ・シュワブの陸上部にヘリコプター施設をつくり、鹿児島県の徳之島にヘリコプター部隊の大部分を普天間基地から移設する案を最有力としてアメリカ側に伝え、近く実務者レベルで本格的な協議に入りたいと申し入れていました。
しかし、アメリカ政府は徳之島を中心にした案は実現する可能性が具体的に示されていないと判断し、9日午後、ルース大使が岡田大臣を訪ね、協議を進めることはできないと伝えました。
アメリカから協議の入口で事実上、拒否する姿勢を示された形で、徳之島など現状の案では鳩山総理が期限とする5月末までの解決は極めて困難な状況となりました。(09日20:24)