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2010年4月9日(金) 19:15 |

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瀬戸大橋の通行料金、3000円に
国土交通省が6月以降の料金を発表しました。 注目だった瀬戸大橋は普通車片道3000円、軽自動車は2000円となります。
国土交通省は、去年3月から行ってきた休日1000円という料金体系の見直しを行ってきました。 新たな料金割引は、平日・休日の全時間帯で現金支払いかETCかの区別無く、今年6月から実施されます。 高速道路の料金は距離に応じて増えていき、普通車は上限2000円、軽自動車は上限1000円になります。 例えば普通車で岡山から大阪方面へ向かう場合、山陽・和気・備前など現行で2000円以内の区間は割引されず、そのままの料金になります。 また2000円以上の区間はETC休日割引と異なり、地方部・都市部に関係なく一律2000円となります。 首都高速を使わなければ、東京まで2000円で行くことも可能です。 更に無料区間も設けます。 岡山県内では岡山道・岡山JCTと北房JCTの間が無料となります。 岡山から蒜山に行く場合、蒜山までのキロ数から無料区間のキロ数を引いた距離の料金、1600円となります。 米子までは距離数で2400円となりますが、上限の2000円が適用されます。 一方、瀬戸大橋の料金は、フェリーなど公共交通機関に配慮して、普通車3000円、軽自動車は2000円となります。
新しい料金は得なのか、損なのか。 他の高速道路より1000円高い瀬戸大橋の利用者はどうなのか、岡山・香川の反応を取材しました。
香川県綾川町のうどん店。 平日にもかかわらず、この日も昼前から行列が出来る人気です。 週末になると、県外からの客でさらにごった返します。 この店の場合、週末の客の約7割は関西など県外からの客です。 そのため、橋の通行料金が週末は片道で2千円上がることで、客足は去年より減るものと予想しています。
休日1000円制度で一時は廃業も発表した宇高航路のフェリー。 2社は当面3ヵ月から1年間の運航継続を決めていますが、瀬戸大橋の通行料金が他の高速道路より高めに設定されたことは、地元の航路存続の要望のおかげだと答えています。 今後、収支が成り立つかどうかは、6月以降、新料金に移行後の実績を見て考えたいとしています。
今回の新しい料金体系、運送業界では戸惑いの声も聞かれます。 トラックは中型車・大型車の高速料金が上限で5000円になります。 一方で現在はETC利用で最大5割安くなる時間帯割引が、今年度は最大3割引、更に来年度は一切なくなる見込みです。 上限5000円により、関東など長距離の運送は割安になりますが、関西や広島など中距離は割引がなくなる分、区間によっては今よりも高くなると言います。 新しい料金は6月からスタートします。
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