名古屋市のアパートの1室で42歳の女性を、およそ5時間にわたって、金属バットなどで殴り、死亡させたとしてこの女性の弟や、長女の友人ら5人が傷害致死の疑いで逮捕されました。5人は、「女性に日常的に暴行していた」と供述しているということで、警察が、詳しいいきさつを調べています。
逮捕されたのは、名古屋市昭和区の細川一男容疑者(36)と、35歳の内縁の妻、それに17歳から20歳までの男女3人の、あわせて5人です。警察の調べによりますと、5人は、8日夜から9日未明にかけて、名古屋市南区のアパートの1室で、この部屋に住む細川容疑者の姉の咲子さん(42)を金属バットや角材で殴り、死亡させたとして傷害致死の疑いが持たれています。暴行は、かわるがわるおよそ5時間にわたって続いたということです。5人は、「子どもへの咲子さんのしつけの仕方が悪いと思った」と容疑を認めたうえで、「これまでも日常的に暴行していた」と供述しているということです。同じアパートの住民は「ふだんから夜中に大きな物音がして不審に思っていた。おととい夜は特に音が大きく女性のうめくような声が2度ほど聞こえた」と話していました。17歳から20歳までの男女3人は、咲子さんの別居中の長女の友人で、細川容疑者ら2人ともに日ごろから咲子さんの部屋に出入りしていたということです。警察は、事件の詳しい状況を捜査するとともに、5人が咲子さんに暴行を加えるようになったいきさつについて調べています。