※神やオカルトを信じない人にとってはかなり電波度の高い内容となっております。
作中に出てきた六六六という数字について
悪魔の数字、或いは獣の数字として名高いこの数字、
実はもう一つ、宗教やオカルトの世界では「隠された意味」を持っております。
それはこの数字が、ろくがみっつで「みろく」、「弥勒菩薩」を表す数字の一つであるという事です。
これは弥勒菩薩こそが悪魔だと言っている訳ではありません。
数字というものは「力」を持っていますが、その力はその数字を見る側、或いは使う側の人間の属性や想念に拠る所が大きく、
元来数字の持つ力には良い側面も悪い側面も存在しております。
この六六六という数字の力もまた、ある人にとっては悪魔の数字として、ある人にとっては弥勒菩薩の数字として「働く」、「能く」というだけの話です。
故に、この作品世界で出た六六六は、弥勒菩薩の数字としての六六六であり、この作品の世界が「弥勒の世」である事をも見立てています。
(ちなみに、弥勒菩薩が如来として現世に降臨するのは五十六億七千万年後だと仏教では一般的に言われていますが、
実は初期仏教の経典やチベット仏教には釈迦の入滅後約二千五百年後に弥勒如来が降臨すると伝えている所もあるそうです。)
十一色の虹について
この作品世界では「富士山」が吹き飛んでおります。
「日月神示」では「二二(富士)は晴れたり、日本晴れ」となっているように、
富士山が吹き飛んだこの作品世界を「弥勒の世」とするのは、「日月神示」で書いている所の「弥勒の世」と合致していない事になります。
ですので、代わりに「虹」を立てました。
「日月神示」の中の二二(ふじ)を二二(にじ)として、「日月神示」の中の「二二は晴れたり、日本晴れ」と合わさるように。
実際に「日月神示」の中にそう読んで良い所があるのかはわかりませんが。
十一色の虹もこの「日月神示」 からとっており、
十一色の虹は、「日月神示」の五十黙示録、その第六巻「至恩之巻」の第二帖の、
という記述からとっており、0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10の十一の数を主虹の色の数と順として見立て、
裏の10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0を主虹と配色が逆の副虹の色の数と順とに見立てています。
また、同巻第十五帖の、
という記述から、0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10の世を、虹が十一色になった世界と見立てました。
ただ、元々の虹の色は七色とされているので、
最初が1 2 3 4 5 6 7 8の世界、八つの数の世界となっている事から完全に見立てきれてはおりませんが。
また、大洪水の時の天変地異で「富士山」自体も実は復活しているかもしれないという事も述べて起きます。
ボルガ博士について(その2)
もう一つ「日月神示」と関連するものがあるので解説をしておきます。
それは、以前述べた「ボルガ博士」について思いついたある「こじつけ」の事でして、
このボルガ博士は「チャージマン研」というアニメの登場人物で、この作品のボルガ博士はその人物のパロディです。
オリジナルのボルガ博士は、日本で建設中の「海上工業都市」の設計者としてレセプションの為に日本に来ており、
その際、悪役であるジュラル星人(と主人公である研)によって「海上工業都市」の完成前に殺される、という運命を辿っております。
この作品の中のボルガ博士も、三号機事件の時かサードインパクトの時かは定かではありませんが、
「S12機関」を完成させる前に亡くなっております。
さて、以前の解説で私は「S12機関」が帰って来た生命の中に備わっていると書きましたが、これを「S12機関」の完成と捉えます。
また、オリジナルのボルガ博士も、その死後に「海上工業都市」が完成しております。
つまり、どちらの「ボルガ博士」も、その死後に研究していたものが「完成」しているという事になります。
これがどう「日月神示」と関連するのかと言いますと、
まず、「日月神示」第六巻、「日月の巻」の第二十九帖より、
と、あります。
また、「日月神示」五十黙示録第二巻、「碧玉之巻」第十帖より、
とあります。
素戔嗚尊つまり「スサノヲ神」は、「記紀神話」において「海原の国」を治める役の神様だと記されていますが、
「日月神示」においては、うなばら、つまり素戔嗚尊が治める「海原の国」とはこの国の事で、
やや語弊がありますが、素戔嗚尊がこの国の天下を治める神様であるとされております。
さて、「海上工業都市」は、海の上、「海原の都市」、「海原の国」と見立てられ、
つまり、「海上工業都市」の完成は、素戔嗚尊が治める「海原の国」の完成と見立てられます。
また、「都市」、「国」とは、そこに住む人々から成っているもので、
故に「都市」、「国」の完成とは、真にはそこに住む「人々」があらゆる意味で「完成」するという事です。
そして、人々の身体に「S12機関」が備わり、肉体が「完成」したという事は、素戔嗚尊が天下を治める「都市」、「国」が完成した事の見立てとなります。
つまり、どちらのボルガ博士も、「海上工業都市」、「S12機関」という、それぞれ素戔嗚尊の治める「海原の国」の完成に見立てられる物を研究し、
そして彼らの死後、彼らの研究はどちらも「完成」し、素戔嗚尊の治める「海原の国」が完成したという見立てになっているという訳です。
ちなみに、S12機関についての説明は、「日月神示」第廿巻、「ウメの巻」の第二十八帖が元ネタです。
あの説明は、十二の螺旋が一つになった後どうなるかわからず、説明不足感があったと思われますが、
その方があの手の理論の論文の書き方について「それっぽい」と思ったので、あえてそうしました。
ちなみに一つになった後どうなるかは、私も考えておりません。
「十二の螺旋」は、最近何かと話題のアセンション関係の話の中で、
人が本来持っていたと言われる「十二本のDNA」の見立てであり、
同時に、「十二の流れ」は、「イスラエル十二支族」の見立てであります。
また、「S2」は「♡」、ハートマークと見ることも出来(元々それがS2機関のS2の由来だったのかも知れません。)
「S2」が「S12」となり、Sと2の間に1が挟まる事で、「ハート」の真ん中に、「真っ直ぐな芯」が一本通った、という事を意味しています。
これで大方の本編で説明不足だった部分は解説し終えたかと思われますが、
本編にはまだ宗教、オカルト関連のシンボルやモチーフなどが隠れておりますので、探してみるのも良いかもしれません。
ちなみに、作者はいかなる宗教団体にも属してはおりませんが、「日月神示」の記述を信じてはいます。
2009年12月13日 たう