県が愛知県などと共に「国際コンテナ戦略港湾」としての指定を求めている四日市、名古屋両港について、野呂昭彦知事は8日の定例会見で、「中部、東海地域は日本のものづくりの拠点。それを支えるという意味で、産業ハブ港としての特色が最も強い」とアピールし、同戦略港湾の指定を目指すことに強い意欲を示した。
野呂知事は、産業ハブ港としての特色に加え、地価の低さや、四日市港の前は整備できる海域が広いことを指摘。「国から相当な港湾の展開を要請された際、名古屋港が限界になっても四日市港は十分応えられる」と述べ、京浜や阪神地域と比較した場合の優位性を強調した。
同戦略港湾の選定は6月ごろまでに国が最終判断する見込みで、選定されると、国際競争力のある港湾として国の重点投資を受けられる。
一方、永住外国人に対する地方参政権付与については「諸外国でも地方参政権については認めている国が多く出てきている。民主主義が発展している国では、外国人に対しても地域経営に参画できる道を模索し、実現している」と述べ、将来的には認めることが望ましいという考えを改めて示した。【田中功一】
〔三重版〕
毎日新聞 2010年4月9日 地方版