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福岡競艇場の両腕、能古島で発見の女性遺体のものと確認

2010年4月9日22時48分

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写真:女性の両腕は、福岡競艇場の遮蔽(しゃへい)壁(青色)の内側(下方)で見つかった=9日、朝日新聞社ヘリから、森下東樹撮影女性の両腕は、福岡競艇場の遮蔽(しゃへい)壁(青色)の内側(下方)で見つかった=9日、朝日新聞社ヘリから、森下東樹撮影

写真:両腕が見つかった福岡競艇場(奥)の遮蔽(しゃへい)壁付近=9日午後、山本壮一郎撮影
両腕が見つかった福岡競艇場(奥)の遮蔽(しゃへい)壁付近=9日午後、山本壮一郎撮影

図:  拡大  

 福岡市中央区那の津1丁目の博多港に面した福岡競艇場で9日、人の切断された両腕が見つかった事件で、福岡県警は同日、両腕は同市西区の能古島で切断遺体が発見された同市博多区、会社員諸賀(もろが)礼子さん(32)と判明した、と発表した。県警は今後、遺体の他の部分が流れ着いてないか、競艇場周辺を捜索する。

 県警によると、見つかった腕の指紋と、自宅から採取した指紋を照合したところ、一致したという。

 司法解剖の結果、両腕はいずれも肩付近から鋭利な刃物で切断されていた。切断面以外に目立った傷はなかった。腐敗が進み、死後1カ月程度とみられるという。

 腕は黒のポリ袋に入った状態で、競艇場と外の境にある遮蔽(しゃへい)壁の内側の海で見つかった。袋の口は縛られていたが、手の先が見える状態で漂っていたという。遮蔽壁は開閉式で8日夕に開けられ、9日朝に閉められていた。閉まった状態でも壁は海底まで届かないため、外から漂流物が入ってくることはある。8日夕の清掃時には見つからなかった。袋は博多湾の沖から流れてきた可能性があるという。

 能古島で3月15日に見つかった遺体は腰のあたりで、DNA型鑑定の結果、身元がわかった。この遺体も鋭利な刃物で切断されており、切断面以外に目立った損傷がなく、袋などに入れられていた疑いがある。

 諸賀さんは3月5日夜に勤務先を退社したが、6日朝に同僚がゴルフコンペのため自宅を訪ねたところ、応答がなかった。県警は、帰宅後から6日未明にかけてトラブルに巻き込まれたとみている。自室には普段使っているバッグや財布が残されていた。部屋は物色されたり激しく争ったりした跡はなかったというが、ベランダの窓ガラスが内側から割れていた。

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