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第2の“アサヒる”? 天声人語に「与謝野る」登場 (1/2)

4月6日付けの朝日新聞「天声人語」に登場した「与謝野る」なる“新語”が話題になっている。与謝野馨元財務相に引っかけたものだが、ネット上では「そんな言葉、聞いたことがない」と疑問の声が出ている。

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 6日の朝日新聞「天声人語」に登場した「与謝野る」なる“新語”が波紋を呼んでいる。新党結成を目指す与謝野馨元財務相の動きに引っかけたものだが、ネット上などでは「そんな言葉、聞いたことがない」と疑問の声が噴出。同紙がかつて、誰も知らない言葉をあたかも流行語であるかのように掲載した“前科”にちなみ、捏造説まで飛び出している。

yd_asahi.jpg 「与謝野る」を“復活”させた6日の朝日新聞「天声人語」

 天声人語は、《若い世代は新語を造るのがうまい》として、《女生徒同士で「すごく与謝野ってるよ」などと言う》と紹介した。

 それによると、「与謝野る」は歌人・与謝野晶子の歌集「みだれ髪」から取られた言葉で、寝癖などで髪が乱れている様子を指す。新語を集めた大修館書店発行の「みんなで国語辞典!」に収められているという。

 同欄では、この新語の話をマクラに、与謝野晶子の孫にあたる与謝野元財務相の自民党離党騒動に言及。《「与謝野る」に仲間から抜けるという第2の意味が加わるかもしれない》と元財務相の行動を揶揄した。

 これに対し、ネット上では「よさのる? 初耳ですけど……」「捏造か」との声が噴出。「第2のアサヒるではないか?」という声も飛び出した。

 「アサヒる」とは、2007年に安倍晋三首相が辞任した際、同紙が「『アベする』という言葉が物事を投げ出す意味として使われている」というコラムニストの発言を掲載したことから生まれた言葉。当時、「アベする」という言葉は誰も使っておらず、ネットユーザーらが言葉を捏造するという意味で「アサヒる」という“新語”を逆にはやらせたという経緯がある。

 「与謝野る」も「アベする」と同じではないか、というのだが、出典とされる「大修館書店」販売部の古川聡彦氏(35)はこう語る。

 「たしかに、『与謝野る』は2006年から弊社が学生を対象に行ってきた『みんなで作ろう国語辞典!』キャンペーン応募作のひとつです。複数の投稿があったので、一部で使われていたのは間違いありません」

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