囲炉裏に燻る、淡き影


<オープニング>


 腰の曲がった老婆が、端に春の草が茂る畦道を歩く。
 傾いた日の光は赤みを増して、彼女の影を長く長く引き伸ばした。
 ふと気が付くと、遊び遊び背に付いて来ていた小さな気配がない。
 老婆は立ち止まって振り返る。
 探していた影は、橙に染まった畦道の真ん中である一方を向いて立ち止まっていた。
「ようちゃぁん、早よ帰らんと日が暮れるっちゃ」
 しわがれ声が夕空に響き、小さな男の子はきょとんとした顔を向けた。
 いつの間にか老婆との距離は大分離れている。
 ふたりの間を、ひらひらと紋白蝶が横切っていった。
 少年は瞬きをひとつして、もう一度自分が見ていた方向を眺める。
 広い広い畑の向こう、林に囲まれてぽっかり空いた空間を。
 あそこには確か、古くて立派な構えの家があった。壊されたという話も聞いたことがない。
「ようちゃん、なんが見ゆっと?」
「……ううん」
 怪訝そうな祖母の声に曖昧な表情で首を振ると、少年は待つ彼女の許へ駆けていく。

 それは、田舎の畦道を祖母と孫が仲良く散歩する何気ない日常の一幕だった。
 存在する筈のない家から、その光景を窺う者さえいなければ……。
 火のない場所に立つ筈もない煙が一筋、ゆらりと上って掻き消えた。

 空き家となり、住む者のいなくなった古民家が『忽然と姿を消して』しまう。
 運命予報士の娘は、宮崎県で頻発している謎の事件について語った。
 尤も、実際は人々の目に見えなくなっただけで、古民家が本当になくなってしまった訳ではない。
「古民家に棲みついた地縛霊によって、家屋自体がまるで闇纏いにでも掛かったように一般の方々からは不可視の存在になってしまっているのです」
 これらは宮崎に集う『太陽のエアライダー』達との繋がりによって明らかになった事件であり、当然彼らも解決に向け動いている。しかし、ゴースト絡みの事件とあれば、銀誓館学園としても放置は出来ないだろうということで、この依頼がもたらされたのだ。
「能力者の方でしたら消えた古民家の姿を見付けることは難しいことではありません。ただ、屋内へ入るには侵入を阻む障壁のような結界を破壊しなければならないのです。『一度に強度を上回るダメージを与える』ことで、この結界を破ることが出来ますが、破壊し切れなかった場合は瞬時に殆ど回復してしまうという、厄介な特性を持っています」
 一歩を踏み出す為には、持てる力を最大限ぶつけなければならないのだ。

「結界の向こう、家屋の中はもう地縛霊の特殊空間です。この特殊空間は、一度進入すれば家に棲む地縛霊を倒すまで脱出することが出来なくなってしまいますので、くれぐれもご注意下さい」
 しかも、戦闘が長引くと何処からともなくリビングデッド達が現れるという。
 この増援は時とともに増え、いずれ収拾のつかない状況に陥ってしまう危険性を孕んでいる。それを踏まえ、なるべく速やかに地縛霊を倒す作戦を考える必要があるのだ。
 特殊空間は囲炉裏を中央に据えた板敷きの広間で、戦うには充分なスペースがある。しかし、最大限離れても相手の遠距離攻撃から逃れられるだけの広さはないようだ。
「地縛霊は、若いとも老いているともつかない、灰色の影のような和装の女性の姿をしています。口や袖口から吹き出す煙で攻撃を行い、その範囲は離れた場所の相手にも及ぶようです。また、回復とともに自らの姿を幻のように揺らめかせてダメージを軽減させたり、部屋中に煙を充満させて麻痺を誘う技も使ってきます」
 増援として現れるリビングデッドは、皆農民のような雰囲気の人型で、第一陣は戦闘が始まると同時に3〜5体程が何処からともなく現れる。
 特に獲物になるようなものは持っておらず、ずば抜けて攻撃力が高い個体は少ないが、爪や歯に猛毒や麻痺の効果を持つ者も混じっている為、油断は出来ない。
 そして、その後も同程度の数の増援が3ターン毎に現れる。
 地縛霊さえ倒すことが出来れば、彼らは現れた時と同じように何処へともなく姿を消し、古民家も元に戻るのだという。
「手順を踏まえれば苦戦を強いられる程ではないでしょうけれど、戦闘が長引くなどで危険な状態に陥ってしまいますと、帰還すら出来なくなるかも知れません。どうぞ、万全を喫して挑んで頂けますよう、お願い申し上げます」
 運命予報士の娘はそう注意を促し、無事の帰りを待っていると頭を下げた。

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参加者
三葛・早苗(ユーチャリス・b00448)
藤野・沙羅(華桃・b02062)
八岐・龍顕(神主見習い・b03257)
木村・小夜(神様よりも大切なもの・b10537)
月島・眞子(トゥルームーン・b11471)
天宮・泉水(天下無敵の役立たず・b13619)
神凪・円(守護の紅刃・b18168)
儀水・芽亜(共に見る希望の夢・b36191)
天乃空・ティーザ(白銀姫士・b40642)
黄泉川・戒一郎(高校生雪女・b43522)



<プレイング>

プレイングは1週間だけ公開されます。

三葛・早苗(ユーチャリス・b00448)
一体何が起こっているのかとても気になりますね…
だからこの依頼も確実に終わらせなくちゃ。
それに今回は沙羅ちゃんと一緒だから心強いの。頑張ろうね

■結界破壊
ヤドリギの祝福を芽亜さんに向け使用し、天宮さんの合図に合わせ力いっぱい神秘通常攻撃
「うん、力を合わせて…!」
その後は覚悟を決め特殊空間へ進入
沙羅ちゃんの手をぎゅっと握り返して臨戦体勢

■戦闘
後衛。
リビングデッドの足止めとして茨の領域を使用。
使用時は出来る限り多くの敵を巻き込む様に工夫します。
不発の場合は再度試み、上手く効かない場合は吹雪の竜巻での全体攻撃にシフト
「もう春ですけれど…冷たい冬をどうぞ」
時間が経ち敵の数が増えてきたら再度茨の領域使用
沙羅ちゃんの幻楼火とは使用範囲が無駄に重ならない様に注意

後方より常に戦場全体に気を配り、敵の動きを見逃さない様にして、攻撃は避ける様に努めます。
皆さんと声を掛け合い連携して確実に敵を倒していきます。
特に前衛の方達の状況はよく見てダメージが大きな人にはすかさずヤドリギの祝福で援護。
「大丈夫、後ろは任せて下さい!」
しかし過剰回復にならない様に木村さん達と声を掛け合います。
アビ切れ時は神秘通常攻撃。

戦闘が長引けば長引く程不利になります…
皆さんと連携して速攻で倒せる様。努力します。

■事後
無事戻って来られた事に安堵。
早くこの不思議な事件の真相が分かると良いのですが…
念の為にと帰る前に周囲も調査しておきます。

藤野・沙羅(華桃・b02062)
宮崎で何が起こってるというのでしょうか…
少しでも謎解明のお手伝いができるよう頑張りましょう

■結界
強化も単体アビもないので念動剣で神秘射撃
強さには少し欠けるけど、クリティカルが出れば…
それに皆と一緒にせーので力を合わせれば、こんな結界!

■戦闘
結界を破り、特殊空間へ入ると脱出不能な状態にやはり緊張は高まります
帰ったら入学式だもの、こんなところにずっといるわけには行かないの
一刻も早くここから脱出出来るように力を尽くそうね…
(ぎゅっと早苗ちゃんの手を一度強く握ると戦闘態勢へ)

攻撃は基本的に後衛からリビングデッドを多く含む範囲を狙い幻楼火
地縛霊も巻き込めたら一緒に巻き込んで麻痺させちゃいます
うまくBSが行き渡っている時はアヤカシの群れで微量だけど範囲攻撃と皆の回復を!

アビ切れ、またはBSが行き渡り敵の数が少ない時は
地縛霊を優先的に狙って念動剣で神秘射撃攻撃
リビングデッドがあまりにも多く対処しきれなさそうな場合は
そちらへ攻撃します
その場合、仲間と声を掛け合ってオーバーキルにならないよう配慮
他にも戦況やBSの状態等も声を掛け合い確認が取れるようにします

■使役
オメガの紫雲は前衛に配置
基本的にレッドファイアで地縛霊への攻撃に当たってもらいます
リビングデッドが多い時はブラックセイバーで地縛霊と一緒に攻撃
沙羅の状態異常時も祈りは捧げず攻撃に専念するよう指示
今日もたくさん頼りにしてるの、思う存分暴れてきてね…!

八岐・龍顕(神主見習い・b03257)
【結界】
『旋剣の構え』→『黒影剣奥義』
天宮の合図で全員、タイミングを合わせて破壊する。

【戦闘】
前衛で地縛霊狙い。

初手は『旋剣の構え』で威力強化をする。
次からは近接できる場合は『黒影剣奥義』で攻撃。
リビングデッド等の邪魔で近接できない場合は
『ダークハンド奥義』で攻撃する。

状態異常などで強化が解除された場合はやり直しはせず、
回復のついでに任せる。

HP600以下になった場合、旋剣の構えで回復を行う。

リビングデッドの増援が地縛霊方面から来る場合は
出来る限り後衛に行かないような位置取りを心がける。

「ちょっと面倒な戦場だが、敵自体はそう怖くない。
 頼もしい面子だし、まあ、大丈夫だろう」

木村・小夜(神様よりも大切なもの・b10537)

「その、同時に、起こってるってことは、何か、裏が、あるでしょうか」
危険な、戦いも、皆さんと、一緒なら、何とかなる、はず、ですよね。


最初に自分に白燐奏甲をかけ、天宮先輩の声にあわせて結界を攻撃。以降は後衛、可能な限り壁を背にします。

「回復は、できるだけ、お引き受け、します。早く、倒して、しまいましょう」
必要があれば自分に白燐奏甲を再度かけた後、他の人が攻撃に専念できるよう、祖霊降臨(遠)・白燐奏甲(近)での回復・強化を続けます。回復は限界の近い(残HP少)人から順に。
声を出して自分の回復対象を宣言し、過剰な回復を防ぎます。

「支えます。私の、役目、ですから」
マヒが発生した場合、ダメージの多寡によらず最優先で赦しの舞を使用。舞を舞うことを宣言し、回復の応援を求めます。
浅く傷ついた人が多数の場合も赦しの舞を使用。

手が空いた場合は、味方のエンチャントしていない人に白燐奏甲(気魄攻撃の人には祖霊降臨)をかけにいきます。

そばに増援が出現した場合、味方前衛の近くに寄り、できるだけ自分が攻撃を受けないようにします。
これはダメージ回避ではなく、味方への回復を邪魔されないためですので、無理には逃げ回りません。
ただし、増援第3波以降は増援から攻撃を受けたら自分で牽制攻撃します。

前衛が多く倒れ不利な場合は地縛霊への攻撃に参加。


「他のところも、無事、でしょうか。無事に勝って、手がかり、掴めれば、いいですけれど」

月島・眞子(トゥルームーン・b11471)
心情
地縛霊達が何の目的で古民家の姿を消しているのかわからないけど
今はできることを全力で!必ず地縛霊を倒す!

行動
結界破壊
天宮先輩の合図に合わせて一気にダメージを与え結界を破壊する
眞子は旋剣の構えで攻撃力UP後ロケットスマッシュ奥義を叩き込む
破壊されない場合は白燐奏甲等他者エンチャントもかけてもらい再トライ
「一点集中!みんなの気持ちを一つにして結界を突き破ろう〜!」

特殊空間侵入後
広間の状況把握と地縛霊の姿を確認後
リビングデッドにも対応できるように地縛霊には接近せず
遠距離から旋剣の構えで攻撃力UP後ダークハンド奥義で攻撃
仲間とタイミングを合わせて攻撃を集中させ
一気に大ダメージを与えて素早い殲滅を目指す

増援のリビングデッドの数を確認したら仲間に報告
リビングデッドが地縛霊のカバーに入り
仲間の接近を妨害するようなら
ロケットスマッシュ奥義で攻撃
吹き飛ばしを利用して仲間の接近路を確保します

範囲麻痺から戦線が崩れるのを防ぐ為にも仲間の状態には注意し
BS状態になった仲間がいたら即報告
BS回復アビを持っている小夜ちゃんの状態には特に注意し
ピンチの時はカバーに入るように心掛ける
「っと!やらせないよ!小夜ちゃんがやられちゃうと一気に大ピンチだからね〜」

戦闘後
古民家が通常空間に戻っていたらひと安心
仲間の状態を確認後
古民家に事件解決の手掛かりが残されていないかを調べる
残っている物品や各部屋に不審な形跡が無いか等

天宮・泉水(天下無敵の役立たず・b13619)
◎心情
撤退不可能な特殊空間での戦闘か。
リビングデッドも無限に出てくるようだし、長期戦は不利になるね。
とにかく、全員無事に帰還しよう!

◎結界
自己強化ができる人は予め自己強化し、全員で呼吸を合わせて、一斉に攻撃して破壊する。

ボクはライカンスロープを発動。
みんなの準備が整ったのを確認し、号令を掛ける。
「1、2の3、ゴー!」
爆水掌を叩き込む。

◎特殊空間
地縛霊発見後、エンチャントが切れていたら再度ライカンスロープを発動しつつ、前衛陣のやや後ろの位置へ。

ボクの役目はリビングデッドの牽制。
最初に出現したリビングデッドが3体以下の場合は、水刃手裏剣で地縛霊を攻撃。
4体以上いた場合は、味方のBS攻撃で拘束できなかった相手に、爆水掌で攻撃する。
その後は状況を良く見て、リビングデッドが増えすぎないように注意し、適時攻撃ターゲットを切り替える。
位置も状況に応じて移動。
ただし、後衛陣へ向かうリビングデッドがいた場合は、最優先でそちらを攻撃。

リビングデッドが増えすぎてしまった場合は、できる限り自分へ引き付ける。
「さぁ、おいで。こっちだよ!」
仲間を信じて、リビングデッドの攻撃に耐えつつ戦う。
地縛霊さえ倒せば任務完了なので、集中攻撃で仕留められそうな状況が来たら地縛霊を攻撃する。

負傷時はライカンスロープで回復。
アビリティを全て使い切ってしまった場合は、忍者刀での通常攻撃を行う。

神凪・円(守護の紅刃・b18168)
心情
戦うことが誰かの手助けになる、って、なんか嬉しい気がする
その為にもきっちり自縛霊を退治しないとな!
…最近依頼から離れてたから皆の足手纏いにならないように
気合も入れないと(ぐ、と見えない所で拳を握りつつ)


結界破壊
自己強化の為
自分と神秘系攻撃者(重複掛けあり)にヤドリギの祝福(以後:ヤドリギ)
天宮の合図で呪詛呪言改(以後:呪言)使用


戦闘
立ち位置:後衛
後衛の中でも多分体力は高めなので他の後衛仲間の攻撃など
防ぐ様に留意
(何処に居ても攻撃範囲内、だしな)
※特に木村は回復の要・藤野は使役持ちで体力低めなので優先的に
臨機応変(前後衛)組の手がたりない場合は
(あまりないと思うが)前衛に立つのも可

戦闘
結界侵入後自己強化が切れていたら結界破壊時と同条件でヤドリギ使用
「一般人に悪さをする前に、あの世に送ってやるよ。…迷うなよ?」

攻撃優先順位
自縛霊>リビングデッド

攻撃方法
基本:呪言にて自縛霊を攻撃
リビングデッド出現&自縛霊自己強化時:地獄の叫び使用
アビ切れ後→回復参加→通常攻撃

回復
麻痺時・体力3分の1以下で自己申請
仲間の状態もお互いに声を掛け合い周知出来るようにする
回復役の手が足りない場合は自分も他者回復に参加しヤドリギ使用

戦闘後
皆が無事なら一安心
ケガ人が居たら肩を貸すぜ

特殊空間から戻ってこれたら大きく深呼吸して
ただいま、と小さく一言
心配してくれる友人たちがいるから…戻る日常はこんなに尊い

儀水・芽亜(共に見る希望の夢・b36191)
人払いの結界をはった古民家。もし原初の吸血鬼が絡む話だとすれば、一般人を使い潰す『ゲーム』とは方向性が逆になりますけれども。
実際、誰の企みかは存じませんが、私たちは目の前の事案を片付けるのみ。もし組織的な策略なら、片っ端から潰していけば相手も動かざるをえないでしょう。

決行時刻は昼間を提案。特殊空間は外と違う明るさかもしれませんが。

結界破壊のため皆様が強化している間に、一度サイコフィールドを展開。戦闘に入るまで保てば儲けもののつもり。途切れてもかけ直しません。
早苗様にヤドリギの祝福を施してもらって、他の方と同時にナイトメアランページを結界にぶつけます。
結界、砕けましたわね。では――いざ死地へ。

建物自体は風情があるものですけれど、時を経たものにはそれだけ想いが溜まりやすくもありますわね。
慎重に家屋に入り、皆様の後方に位置取り。背後や側面から敵が現れたら、自分が引き受けるつもりで。

地縛霊が現れたら即座にランページを。可能なら、範囲に地縛霊とリビングデッドが入るように。
自己強化よりも攻撃優先ですの。
影の薄い地縛霊になど何も与えはしません。無為に滅びなさいな。
万一前面以外にリビングデッドが出現し、前衛の抑えが機能しない場合、悪夢爆弾で足止めを試みます。
味方が防具HPを割る傷を受けたなら、ヒーリングヴォイスで回復を手伝います。

任務を果たしたら大きく息を吐きます。
これでも気を張っていましたのよ?

天乃空・ティーザ(白銀姫士・b40642)
【動機】
厄介な事件と聞いた…誰にも被害が及ばぬうちに、始末してしまおう
【目的】
自縛霊の撃破

【民家の結界破壊】
旋剣の構えで気魄攻撃を強化後、仲間とタイミングを合わせてフロストファングで攻撃を仕掛ける。

【特殊空間突入後の行動】
先に使用した旋剣の構えの効果が消えているなら、ライカンスロープを最初に使いながら、自縛霊へと歩を進める。
攻撃は、自縛霊への攻撃は基本的にダークハンド中心に。近接攻撃はダークハンドを使い切った時のみ行う。近接攻撃は術式構えか気魄構えかによって切り替え。
基本的にフロストファングの使用はしない。相手が目に見えて弱った時か、戦況が思わしくない時にのみ使用する。

立ち位置は後ろの味方から離れすぎないように気をつけながら、自縛霊に近い前衛。
ただし、リビングデッドの数が余りにも増えてしまい、後ろの味方が苦戦しているようならば加勢に向かう。
リビングデッド相手にはダークハンドは使わずに、通常攻撃だけで行う。但し、よっぽど急を要する場合はダークハンド及びフロストファングも使用。

回復は、旋剣の構えの効果中ならライカンスロープ、ライカンスロープの効果中なら旋剣の構えと交互に使用する。
回復のタイミングは防具の機能が停止したくらいに。なお、フロストファングのアンチヒールが治っていない場合には回復を行わずに攻撃を続行する。

黄泉川・戒一郎(高校生雪女・b43522)
不可解な事例ですね? 民家を見えなくしたからといって、何かしらあるとは思えないけどな…

なんか妙な感じだけど…とりあえず犠牲者が出る前に目の前の危険は排除しないとね

【結界破壊】
現場に到着と同時に、周囲に人気が無いかを確認してイグニッション
雪だるまアーマーを使用して攻撃力を高めておきます

天宮先輩の合図に合わせて、結界を全員で一斉攻撃。俺も薙刀に纏わせた氷の吐息で全力攻撃

【戦闘】
特殊空間に突入次第戦闘開始。エンチャントの効果が切れてしまう場合は、初手で雪だるまを使用して構えとガードアップを張り直します

基本は前衛に位置して、ナイトメアランページで地縛霊を狙います。なるべく多数のリビングデッドを巻き込むように放ちます
範囲の撃ちもらしが多くなり過ぎて、増援の数が8体以上になってしまう場合は、リビングデッド攻撃を優先します

範囲攻撃やBSを抜けて、近接攻撃を仕掛けに来るリビングデッドが居る場合は氷の吐息で迎撃(吐息の回数が切れてしまった場合は神秘通常攻撃)、後衛の仲間のところまでは絶対に通さないよう心掛けます

HPが残り400を切るようなら雪だるまで自己回復。回数が切れてしまったら、申し訳無いですが 仲間に回復をお願いしつつ、自分は攻撃に専念。倒れる前に一体でも多くのゴーストを道連れにしてやる…!

【事後】
もしかしたら閉じ込められるかと、気が気じゃなかったです…
この一連の事件が、一体この先何をもたらすのか…




<リプレイ>

●結界
 春の匂いを運ぶ風に、道端で慎ましく咲いたタンポポが揺れている。
 遠くの畑で腰を屈めている農家の人らしき影や、ひらひらと飛ぶ蝶を眺めていると、時間すらのんびり流れているように思えた。
「うっわぁ……帰りのバス、大分先だね」
 小さなバスが走り去るのを見送って、バス停に貼られた時刻表を確認していた月島・眞子(トゥルームーン・b11471)が目を丸くした。片手で足りるような時刻しか書かれていない。
 儀水・芽亜(共に見る希望の夢・b36191)も 「随分と田舎ですわ」と呟きながら微かに睫を伏せる。
(「こんなところにまで密かに事件が及んでいるなんて……。もし原初の吸血鬼が絡む話だとすれば、『ゲーム』とは方向性が違いますわね」)
 不気味な静けさを伴って広がりゆく波紋の行く先には、黄泉川・戒一郎(高校生雪女・b43522)も疑念を拭えない。
(「家を見えなくしたからといって、何かしらあるとは思えないけどな……」)
 何しろ、前例のない不可解な事件だ。意味や意図が何処にあるのか見当もつかない。

 宮崎の地は本州より早く季節の巡りを迎えていたらしく、能力者達は汗ばむような陽気の中古民家への道を歩いた。
 鬱蒼と茂る林の中に家屋へ至る小道を見付け、伸び放題の草木を掻き分けながら進む。
「っ!」
「どうしたっ?」
 先を歩いていた天乃空・ティーザ(白銀姫士・b40642)が飛び退くような仕草で固まり掛けたのを見て、神凪・円(守護の紅刃・b18168)が後方から飛んできた。
「……いや、蜘蛛の糸が、引っ掛かっただけだ」
 ティーザは平静を装って額の辺りを煩そうに手で払っている。しかし、その声は硬かった。
 凛として、戦闘に於いては頼りになりそうな年下の少女にも苦手なものはあるらしい。
「あ〜、蜘蛛の糸って引っ掛かるとすげぇうざったいよな。よし、任せておけよ」
 円は肩を揺らして笑うと、その辺に落ちていた枝を拾って翳し、先頭を歩き出した。
 些細なことでも手助けが出来るのは嬉しい。久々に受けた依頼にも似た思いで、彼女は枝に引っ掛かった糸をくるくると巻き取る。
 やがて林は開け、立派な古民家が見えてきた。
 能力者達には普通に見えている家屋も、勘や経験から既に何がしかの違和感を覚える者もいたようだった。
 近くで見ると、古民家は長く風雨に曝されたせいか思ったより綻びが目立っていた。長い年月に宿る思いを、芽亜は思い起こす。
 南の縁側は厳重に雨戸が閉められ、中の様子は窺えない。
「ありゃ、これ以上進めないや」
「これが結界……? なんか妙な感じだね」
 そっと覗き込むように歩を進めた眞子が怪訝な声を上げると、戒一郎も彼女の横に立ってみた。
 よもや壁に激突、ということはなかったが、見えない何かが先へ進むのを阻んでいる。
「一体、ここで何が起こってるのかな……」
 眉を下げて屋根の天辺を見上げた藤野・沙羅(華桃・b02062)の側に歩み寄り、三葛・早苗(ユーチャリス・b00448)も「気になるね」と呟く。
「その、同時に、起こってるってことは、何か、裏が、あるでしょうか」
 少し悩んでからおずと声を漏らした木村・小夜(神様よりも大切なもの・b10537)も、心配げな表情を浮かべている。無理もないことだが、芽亜はあえて胸を張って見せた。
「何者の企みかは存じませんが、わたくし達は目の前の事案を片付けるのみですわ」
 地縛霊が倒すことが先決と、天宮・泉水(天下無敵の役立たず・b13619)が大きく頷く。
「全員無事に帰還しよう!」
 彼らの様子を眺め、言葉少なに佇んでいた八岐・龍顕(神主見習い・b03257)も口を開いた。
「ちょっと面倒な戦場だが、敵自体はそう怖くない。頼もしい面子だし、まあ大丈夫だろう」
 余裕のある物言いは、踏んだ場数によるところもあるのだろう。
 雲を掴むような事件でも、依頼の完遂は確実な一歩となる筈だ。
「はい、皆さんと、一緒でしたら」
 小夜は胸に手を当て微笑んだ。

 起動を済ませた能力者達は、早速結界を破壊すべく自らや仲間に力を付与する。
 平時に掛けたエンチャントは戦闘が始まれば掻き消されてしまうので、芽亜はサイコフィールドを温存することにした。
「みんな、準備出来たみたいだね。じゃあ……1、2の3、ゴー!」
 威勢のいい泉水の合図で、結界は一斉に能力者達の攻撃を浴びる。
 何か硬質なものが砕けるような手応えを感じ、次の瞬間には見えない障壁はその効力を失っていた。
 屋内へは、土間へ続くらしい小さな木戸から簡単に入ることが出来そうだ。
 簡易な戸締りは、恐らくこの家を管理する者が出入りする為だったのだろうが、ここ暫くは木戸から誰かが出入りしたような形跡はない。少々立て付けの悪くなった戸をガタガタ鳴らしながら開けると、暗闇に目を凝らしながら彼らは中へ踏み入った。

●囲炉裏の間
 戸口を通り抜けた途端、不思議な感覚が能力者達を見舞う。
 気付けば、その広さが妙に寒々しく感じる板敷きの間に立っていた。差し込む光につやつやと光を反射する床の中央に、ぽつんと囲炉裏が設えられている。
 光源は、外からの光のみだ。雨戸で塞がれていた筈の縁側が開け放たれている。
「なんだこりゃ?」
 円は訝しげに眉を顰めた。
 外の景色は空そのもので、まるでビルの高階層から外を見ているようだ。
 背後に立つ少女達を気に掛けつつ、彼女は外を窺うように身を乗り出したが途中で動作を止める。
「早苗ちゃん?」
 少々不安げに沙羅が窺うと、親友は視線を一点に注いだままこくりと頷いた。
 同時に何か察していたらしい面々も、囲炉裏を睨むように見据えていた。
「……くるぞ」
 由緒ある銘を持つ刀の柄に手を掛けた龍顕が注意を促した直後、それは姿を見せた。
 囲炉裏の灰の上にすっと煙が立ち上ったかと思うと、灰色の人影が浮かぶ。
 輪郭は和服を纏った女性に見えるが、その姿は何処かあやふやでピンボケした映像のようだ。
 若いのか年寄りなのか、美しいのか醜いのか。囲炉裏の中心から繋がる鎖だけは何故かはっきり見える地縛霊が袖口をくいと上げると、煙を纏ってゆらりとその影が揺らぐ。
 次の瞬間には、何処からともなく亡者達が姿を現した。
 リビングデッドの数は4体。
 村人風の服を着ている以外は姿形もまちまちだが、皆一様に腐敗が進んでおり、広い部屋の方々に散開している。
(「彼女を倒さなければ、外に出られないのね……」)
 脱出不可能。意識してしまうと緊張で強張る肩を深呼吸で解し、沙羅は早苗の手をぎゅっと握り締めた。
 ここで潰える訳にはいかない。
 訪れた春に、帰れば自分達には新たな生活が待っている。
 そして、この地に生きる人々にも未来がある。
「沙羅ちゃんが一緒でよかった」
 花の香りのする術手袋に包まれた細い指が、温かく握り返してくる。
 春の息吹を思い起こすような緑の瞳に映るのは、深い信頼の色。
 ケルベロスオメガの紫雲が刃を背負った背を沙羅に向け、既に集中を始めている。
 そんな彼を頼もしく思いながら、狐の尾と耳を生やしながら細身の念動剣を閃かせると、地縛霊と最もそれに近いリビングデッドの1体の間に揺らめく幻火が灯った。
 他の亡者達は、爆発範囲に多くを絡めるにはまだ距離が足りなそうだ。揺らめく炎に気を取られている者達を窺い、早苗は激しい吹雪の渦を巻き起こした。
「もう春ですけれど……冷たい冬をどうぞ」
 生者を捉えて動き出そうとしたリビングデッド達が次々氷に包まれていく間に、皆自らや仲間の力を高める術に勤しむ。
 眞子は月白風清を頭上で旋回させながら後衛を担う少女達を守るように立ち、雪の防壁を纏った戒一郎も彼女に並ぶ。リビングデッド達の動きに目を配りながら、泉水はライカンスロープを発動させた。
 彼らとは逆に床を滑るように地縛霊に接近したのは龍顕だ。ティーザは狼の気を纏って白銀の風のように一太刀地縛霊に浴びせる彼を追った。
 ヤドリギによる祝福を自らと芽亜に施し、円は口端を吊り上げる。
「悪さする前に、あの世に送ってやるよ。……迷うなよ?」
 彼女の言葉を背に、芽亜の夢から呼び覚まされた白馬が地縛霊目掛けて駆け抜けた。
 煙を思わせる影はゆらりと揺れ、馬体の衝撃に千切れた灰色が霧散して消える。
 芯を捉え切れず大ダメージとはいかないが、削れてはいるようだ。
 宝石のような2つの蟲籠に蟲達の淡い光を宿し、小夜は意を決した眼差しを地縛霊に向けながら口を開いた。
「回復は、出来るだけ、お引き受け、します。早く、倒して、しまいましょう」
 際限なく現れる亡者達の手で引き摺り込まれる前に。
 いち早くの決着を目指し、能力者達は攻勢に移った。

●灼煙
 ゆらり、ゆらり。
 まるで『煙に巻く』という言葉を体言するかのように、地縛霊は影を揺らして刃の切っ先を惑わせる。
 龍顕は刀身に闇を帯びた正宗で以って地縛霊の胴薙ぎ払った。
 幾ばくかの灰色が飛び散っては消えるが、芯を捉えた手応えは返って来ず、体力の吸収も上手くいかない。
「しぶとい奴だ……!」
 低く零す彼の脇を固め、ティーザは周囲に集まってきたリビングデッド達に視線を走らせた。
 彼らは生ある者に反応しているだけで、地縛霊と連携を取っているという風でもない。ただがむしゃらに命の輝きを貪ろうと自らの肉体を凶器に襲い掛かってくる。
 中には攻撃力の高い者や、毒や麻痺の力を秘めている厄介な者も紛れている。幸い近接攻撃しか術がないらしく、あぶれた者はぼんやり突っ立っているか、うろうろしているうちに広範囲を対象とするアビリティにより傷を負っていた。
 彼女達の背後もまた腐肉がひしめき合い、後衛とそれを守る為に矢面に立っている仲間達とは距離が開いてしまっている。次第に数を増していく亡者達に対応するよう、後衛陣は自然と壁を背にするところまで後退していた。
 ともすれば前衛2人は孤立に近いが、悪いことばかりではない。
 敵に接する部分が減った分、後衛陣の受ける傷も減る。回復を担える者も多く、誰かの身に異常が見られれば小夜が小気よく床を鳴らして清浄な気を振り撒いて仲間達を支えた。
 円は意識して沙羅を内側に隠し、亡者の爪が残した毒の苦痛を堪え地の底から響き渡るような絶叫を上げる。
 リビングデッド達が苦しげに身悶え、地縛霊が風に吹かれた煙のように大きくうねった。
「影の薄い地縛霊になど何も与えはしません。無為に滅びなさいな」
 癒しだけでは掻き消せない猛毒に蝕まれる地縛霊目掛け、2つに分かれた前衛の間に詰まっていた亡者達を、芽亜のナイトメアランページが蹴散らしていく。
 駄目押しとばかりに戒一郎も白馬を放つと、折り重なるように倒れた亡者達の隙間に泉水が躍り出た。
「さぁ、おいで。こっちだよ!」
 殊更声を上げてアピールすると、同胞の背後で恨めしそうに獲物を見ていたリビングデッド達が我先にと動き出す。
 知性などもうないのだろう、仲間だった者の遺骸を踏み締め、腐敗の進んだ部分が嫌な音を立てた。
 彼らの目は、直前に泉水に白燐蟲の燐光を与えた小夜にも向いた。
 隆起した筋肉を持つ屈強そうな男が腕を振り上げても、彼女は唇を引き結んで目を逸らさない。
「っと! やらせないよ!」
 しかし、その豪腕は少女を打つ前に胴ごと傾いだ。崩れ落ちる亡者と彼女の間に割り込み、今しがたロケットスマッシュで止めを刺した眞子が肩越しに笑う。
「もう少し下がってて。小夜ちゃんがやられちゃうと、一気に大ピンチだからね〜」
「俺もまだ耐えられるから、ここは任せておきな!」
 円も余裕を見せるように片目を瞑った。
 とはいえ、アビリティには限度がある。特に回復手段が尽きる前に勝利を得なければ、一気に彼らの仲間入りだ。
 何度も回復を行い、煙を振り撒き厭らしい攻撃を仕掛けてきた地縛霊にも、綻びは見えている。
「紫雲、一緒にお願いね」
 狐の尾を振りながら、沙羅が生み出した妖しの者達の幻影が亡者達に襲い掛かる。同時に吹雪の竜巻が早苗の手から放たれ、凍えついたリビングデッド達はダメージの蓄積により多くが崩れた。
 地縛霊に至る一直線上に残っていた者も、紫雲が背の刃を一閃すると気持ちいいくらいにバタバタと倒れた。
 大幅に亡者が減った今が好機。
 リビングデッドに対応していた泉水も手が空き、援護の水刃手裏剣を投げ放つ。追い縋るように折り重なった亡者達を飛び越え、戒一郎が駆けた。
 地縛霊の脇に出来た隙間に回り込むと、突き刺すような勢いで切っ先を向けた巨大な矛に向け力の宿る吐息を吹き付けた。あやふやな煙ごと包み込むように凍りついた地縛霊に狙いを定め、ティーザは温存していたフロストファングの冷気を一対の刀身に宿す。
「受け取れ、取って置きだ」
 低い呟きに、生命活動の低下を自ら感じる。
 癒しも届かぬ程身体の芯まで凍える前に、具現化した氷を力の限り叩きつけた。
 覆った氷ごと、地縛霊が砕け散る。
 小さな悲鳴が聞こえたような気がしたが、それが断末魔だったか確認する前に能力者達の視界が歪んだ。

●日常の世界へ
 視界が闇に覆われている。
「あれ、家の中に戻ってきたのかな……うえっぷし!」
 足元を確かめるように爪先で探っていた泉水が、盛大なくしゃみをした。
「待って、今明かり点けるから」
 制止の声とともに眞子はヘッドライトをに手を遣った。真っ先に照らし出されたのは、仲間達の人影ともわもわと舞い上がった砂埃が立ち込める様だ。
「ほ、埃だらけだね」
 ハンカチで口元を覆い、沙羅と顔を見合わせて安堵の息を漏らした早苗もランプを灯した。
 明かりの範囲が広がると、そこが本来の囲炉裏の間だということがわかった。尤も、特殊空間程広くはない上に床には埃が積もっており、天井や梁には主のいない蜘蛛の巣が窺える。

 能力者達は念の為家の中を調べてみたものの、空き家になってから入り込んだ小動物や虫の遺骸の他には特にめぼしいものは見付からなかった。
 戸口から外へ転がり出るように次々と姿を現すと、清々しい空気が懐かしく感じられた。
「ふ〜、やっと明るいところに出られたぜ!」
 豊満な胸を悠々と広げ、豪快に深呼吸した円は、友人達の顔を思い浮かべて小さく「ただいま」と口にする。
 戒一郎も気が気でなかった状況から無事脱したことを実感し、ほっと胸を撫で下ろした。
「それにしても……」
 この奇妙な事件達が、この先一体何を齎すのか。
 思案顔の仲間達の傍ら、芽亜は古民家を改めて眺める。
「こうして片っ端から潰していくしかないのでしょうね」
 状況を思えば、いつまでも安堵に肩の力を抜いている訳にもいかない。
 日は少々傾いていたが、周囲の景色は訪れた時と変わらず長閑だ。農作業をしていた人々が畦道の縁に掛けてお茶のを飲んでいる姿が見える。
 能力者達は異変を知ることなく日常を生きる人々に背を向け、帰路に就くのだった。


マスター:雪月花 紹介ページ
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参加者:10人
作成日:2010/04/09
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重傷者:なし
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