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玉木宏

更新: 2010/04/09

インタビュー/レビュー

玉木宏

人気俳優・玉木宏の、映画・恋愛・音楽
千秋＆のだめは「僕もそうありたい」理想のカップル？！

そのシャープなたたずまいで人気の俳優、玉木宏にレコチョクが単独インタビュー！いよいよ4/17に公開される『のだめカンタービレ最終楽章後編』の見どころと玉木さんの音楽観をのぞいちゃいましょう♪

■のだめと千秋は理想のカップル

――『のだめカンタービレ』（以下：『のだめ』）映画最終楽章前編では、千秋（玉木宏）とのだめ（上野樹里）の関係性が少し変わりましたね。

「ふたりにずれが生じたところで前編は終わっていますよね。千秋はマルレ・オケの常任指揮者として順調に成長するけど、のだめは停滞して、もがいている。後編では、千秋がのだめの才能を改めて思い知る場面もあるんですよ。あの場面の千秋の心情は演じる僕にとっても新鮮で。今までにない、かなりリアルなふたりの恋愛模様を後編では楽しんでいただけると思います」

――のだめの才能が爆発する演奏シーンはプラハで撮影されたとか。プラハの印象は？

「全部ちょうどいいんですよ。都会過ぎず、物価も安いし、人もせかせかしてない。あとは食事さえおいしかったらというところです（笑）」

――それは残念（笑）。その点パリは恵まれていますよね。

「プラハよりはおいしい店が多かったですね。後編では瑛太とか小出（恵介）、水川（あさみ）…連ドラの時のメンバーもパリ・ロケに参加していたので、みんなでセーヌ川のほとりにあるレストランに食事に行ったりして。誰も僕らのことなんて知らないから（笑）、普通にオープンスペースで酒を飲みながらワイワイやって、いい思い出になりました」

――後編では、峰（瑛太）と清良（水川）カップルもいい味出していますね。

「本当にいいカップルですよね。お互いを想い合いながら、ちゃんと人間としても成長してるし」

――お互い切磋琢磨して成長していくカップルってどう思います？

「それが普通だと思うし、僕自身そうありたいですね。お互い何か打ち込んでいるものがあって、その上で恋愛をするというのが理想です。同じ志を持ったふたりの恋愛は大変だろうなとは思います。違う環境にいれば素直に尊敬できるだろうけど、同じ環境にいると妙なライバル心もわきますからね。千秋とのだめも大変そうだし（笑）」

――千秋とのだめはいつか共演できるんでしょうか。

「ふたりとも当分それどころじゃないでしょう（笑）。課題が山積みで。でもいいことですよね。ひとつ壁を越えても、新しい壁が目の前に立ちはだかって、それを越えるためにまた努力する。そんな風に繰り返せるのは、実は幸せなことだと思います」

玉木宏

■「音楽は常に側にあるもの」

――『のだめ』で指揮をした曲の中で、特に印象的な3曲を教えてください。

「まずベートーヴェンの『交響曲第7番』。計3回振っていて、その都度成長ぶりを見せなきゃいけない難しさはあったけど、その分やりがいがありました。ドラマの8話で振ったブラームスの『交響曲第1番』も好きです。純粋にテンションが上がるんですよ。あとは映画前編で振ったチャイコフスキーの『1812年』。後半盛り上がっていく感じが気持ちよかったです」

――クラシックに触れたことで、音楽観は変わりましたか？

「1音、1拍をシビアに考えるようになりました。生オケの音を聴けたのもいい経験でしたね。あの音の広がりはすごいですよ。僕もいつかオケと共演してみたいです」

――普段よく聴く音楽は？

「ロックが好きで。グリーン・デイ、BUMP OF CHICKEN、ELLEGARDEN、flumpoolですね。曲でいうと、ジェイソン・ムラーズの『We Sing, We Dance, We Steal Things』というアルバムの、『ラヴ・フォー・ア・チャイルド』が最近のお気に入り。ドライブ中に聴くと気持ちいいんですよ」

――玉木さんにとって音楽とは？

「常に側にあるもので、不思議なパワーがあるものですね。聴いた瞬間に“この時こんなことしてた”ってタイムスリップできるのって音楽だけでしょう。僕も、そんな風に人の心に残る音楽を作ることができたらと思ってます」