ソウル大、教授の採用条件は論文の「量より質」で

教授らを量的プレッシャーから解放し、自由な研究を導く

 ソウル大学は今後新規に教授を採用する際、論文の本数による評価を行わないことを決定した。同大学の李長茂(イ・チャンム)総長は7日、ソウル大教授会館で記者会見を開き、「最近、学部長会議で、教授を新規採用する際、論文の数で業績を評価するという項目を削除することにした」と発表した。これまで、ソウル大をはじめとする韓国国内の大学は、論文の本数を基にして教授の業績を点数化し、評価した上で採用人事を行ってきたため、今回の発表は、「破格の決定」として受け止められている。

 さらに、李総長は「教授を評価する際、量的評価の代わりに、質的な評価を重要視するつもりだ」と話した。これにより、ソウル大は「論文の量」の代わりに、「論文の質」で教授の業績を評価することになった。自然科学系の教授は、世界的に認められている論文が1本でもあったり、当該分野で国内外の第一人者から推薦状をもらったりしたかが、評価の要素となり、人文社会系では、国際的に大手出版社から出版された著書があるか、芸術・体育系では、国内外の有名な芸術賞を受賞したことがあるか、などを評価する予定だという。

 李総長は、「教授らが論文の本数のプレッシャーから解放され、もっと自由に研究できるようにしたい。ノーベル賞受賞者など、優れた研究者を輩出するには、時間がかかっても偉大な学者を養成すべきだ」と述べた。

ヤン・スンシク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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