韓国輸入車市場で値下げラッシュ(上)
トヨタ、プジョーなどが2000万ウォン台の新車を相次いで投入計画
輸入車メーカー各社が韓国車よりも低価格の新車を相次いで市場に投入し、シェアを大幅に高めている。今年1-3月期の韓国市場での自動車販売(タクシー、営業用、小型商用車を除く)において、輸入車のシェアは7%だった。韓国の輸入車市場が高級車中心という点からすると、これは非常に高い数値といえる。このため、今後1-2年で1カ月の輸入車販売台数は1万台、シェアは10%にまで高まるとの予想もある。
■三菱の中型SUV新モデルが3690万ウォン
韓国で三菱自動車の販売を手掛けるMMSKは7日、中型SUV(スポーツタイプ多目的車)のアウトランダー2.4リットル(ガソリン)四輪駆動新モデルを3690万ウォン(約307万円)で発売した。旧型に比べると、エンジンの排気量がやや少なくなっただけだが、デザインや内装などは逆にグレードアップし、価格も800万ウォン(約66万5000円)安くなった。率にすると18%だ。屋根にアルミ合金を適用し、オートキャンプに適した数々の装備も充実させた。クルーズコントロール、前面・サイド・カーテンエアバッグ、電子式姿勢制御装置などの安全装備も基本だ。
これとほぼ同じサイズの現代サンタフェ・ディーゼル四輪駆動フルオプションは、価格が3700万ウォン(約307万円)から3800万ウォン(約316万円)と、アウトランダーよりも高い。また、サンタフェのガソリンモデルは二輪駆動だけだが、最高級モデルは3200万ウォン(約266万円)ほどだ。アウトランダーが四駆という点を考えると、同じガソリン車モデルで比較しても、サンタフェやソレントとほぼ同じレベルにまで価格が下がったことになる。MMSKのチェ・ジョンヨル社長は、「輸入車も2000万ウォン(約166万円)から3000万ウォン(約249万円)台の韓国車市場に食い込んでいきたい」と語る。ベンツやBMW製中型セダンの価格も、すでに6000万ウォン(約498万円)台に下がっており、今後は高級中型車市場の激変が予想されている。
■トヨタ、ホンダ、プジョー、スズキは2000万ウォン台の戦略車を投入
先月の輸入車販売実績は、1カ月の販売台数が7000台を初めて突破したほか、フォルクスワーゲンのゴルフ2.0TDIが、モデル別で販売台数1位を占め話題となった。
1987年に韓国で輸入車市場が開放されて以来、中小型のハッチバック車が月間の販売台数1位を占めるのは初めてだ。これは、韓国の輸入車市場がこれまで大型車、高級車中心だったのが、今後は大衆車、中小型車中心へと変化していく可能性を示している。
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