株価1700P乗せでファンド解約ラッシュ(上)

 韓国株式市場でKOSPI指数が1700ポイント台に乗ったことを受け、投資ファンドからの資金流出が始まった。今月2日には国内株式型ファンドから5003億ウォン(約418億円)、5日には5307億ウォン(約443億円)の資金が流出した。一方、短期金融商品のマネーマーケットファンド(MMF)には3月だけで7兆4000億ウォン(約6180億円)の資金が流入するなど、市中の流動資金が再び増加している。

 株式型ファンドからは、KOSPI指数が1700ポイントを超えると、間違いなく大量に資金が流出している。このため、機関投資家は投資家に売却代金を支払うため、市場で株式を売る展開となっている。このため、諸外国の株価急騰に比べ、韓国の株価は上値が重くなっている。

機関投資家の需給悪化

 市場関係者は、KOSPI指数が上昇すればするほど、資金流出のペースも速まるとみている。

 現代証券の分析によると、2002年以降に設定された国内株式型投資ファンドのうち、金額ベースで50.09%に相当する37兆2000億ウォン(約3兆1100億円)分は、KOSPI指数が1700ポイント以上で設定された。このうち、1700-1800ポイントで設定されたファンドの規模は9兆6441億ウォン(約8060億円)、1800-1900ポイントで設定されたファンドの規模は12兆1151億ウォン(約1兆100億円)に上る。

 ハンファ証券リサーチセンター長のチョン・ヨンフン氏は「KOSPI指数が上昇し、既存の株式型ファンドに投資した人は大半が収益を上げている。このため、投資家がさらに換金に走る懸念があり、ファンドへの資金流入は今年10-12月期以降になるのではないか」と分析した。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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