オバマ大統領「有事の際は北に核攻撃も」

核戦略見直しを発表

「核軍縮は推進するが、北朝鮮・イランは除外」

 バラク・オバマ米大統領は6日、核兵器の削減は推進するものの、北朝鮮のように他国に核拡散を試みる国家に対しては、有事の際に米国が核攻撃を行う可能性があることを明確に示した。また、8年ぶりに発表した核戦略見直し(NPR)で、計4回にわたり、北朝鮮がイランと共に核開発を続け、核拡散防止条約(NPT)に違反していると強く非難した。オバマ大統領は、核兵器の使用条件を大幅に制限するとしながらも、北朝鮮やイランのようなNPT脱退・違反国については例外とする立場を示した。

 オバマ大統領は米紙ニューヨーク・タイムズとのインタビューで、シリアに対する北朝鮮の核技術輸出について、「(特定の国家が)テロ集団の核物質・核兵器の取得を援助したり、核開発を積極的に行ったりする場合、(今回のNPRの基本方針である『核兵器の先制不使用』という)“消極的な安全保障”の対象にはならない」と述べた。同紙はオバマ大統領のこの発言について、「オバマ大統領が、このような行動を取る国家は(米国の)核攻撃を受ける可能性があるといえるだろう、と語った」と報じた。

 オバマ大統領のこの発言は、自身の在任期間中に核兵器使用を厳格に制限する政策を推進するものの、北朝鮮のように核兵器や核物質の拡散を図る国家に対しては、有事の際に断固として核兵器を使用することを明確に示したものだ。

ワシントン=李河遠(イ・ハウォン)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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