ポスコ、ステンレス価格を追加値上げ 

 鉄鋼大手のポスコは、ステンレス鋼の出荷価格を6日から1トン当たり15万-30万ウォン(約1万2500-2万5000円)引き上げた。値上げ幅はクロムを18%、ニッケルを8%含む300系ステンレスが同30万ウォン、クロムを16%含む400系ステンレスが同15万ウォン。同社は先月にも300系ステンレスの価格を同10万ウォン引き上げている。

 同社関係者は「ステンレスの原料のニッケル価格が昨年末に比べ50%上昇したのに加え、3月にはクロムとスクラップの価格が20%上昇した」と値上げ理由を説明した。

 これに先立ち、現代製鉄と東国製鋼も今月1日、主に建設用に使われるH形鋼と鉄筋などを棒鋼、形鋼類を同5万ウォン(約4200円)値上げした。このほか、東国製鋼は冷延製品を同8万ウォン(約6700円)、熱延製品を同7万ウォン(約5800円)値上げした。

 ポスコは主力製品の炭素鋼の価格は据え置いているが、鉄鉱石、亜鉛炭の価格が昨年より55-85%上昇しているため、近く値上げされる可能性が高いとみられる。今後は鉄鋼製品を使用する家電、建設、自動車、造船などの業種に値上げの影響が波及するとみられる。

チョ・ジュンシク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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