09年度の財政赤字、過去最高に

 企画財政部は6日、韓国政府の2009会計年度の財政収支(国民年金など社会保障性基金の収支を含む)が43兆2000億ウォン(約3兆6000億円)の赤字だったことを明らかにした。赤字規模は国内総生産(GDP)の4.1%に相当する。赤字額が40兆ウォン(約3兆3000億円)を超えたのは建国以来初めて。

 歳入は255兆3000億ウォン(約21兆3000億円)、歳出は272兆9000億ウォン(約22兆8000億円)だった。財政赤字が拡大したのは、金融危機を克服するために追加補正予算を編成するなど、大規模な景気対策を取る過程で、多額の赤字国債を発行したためだ。

 これまで財政赤字が最大だったのは、アジア通貨危機直後の1999年度の20兆4000億ウォン(約1兆7000億円)で、当時のGDPの5.0%を占めた。また、金融危機が発生した2008年度の財政赤字は15兆6000億ウォン(約1兆3000億円)だった。

 これに地方政府の負債を含めた政府債務も前年度より50兆6000億ウォン(約4兆2000億円)ほど増え、累計で359兆6000億ウォン(約30兆円)に達した。この結果、GDPに占める政府債務の割合は33.8%となり、08年度を3.7ポイント上回った。主要20カ国・地域(G20)の平均(75.1%)よりは低いが、政府債務の急増を懸念する声も出始めている。

 国民一人当たりの政府債務は08年の623万7000ウォン(約52万1000円)から09年は722万4000ウォン(約60万3000円)に増えた。

 09年度の税収は前年度比12.6%増の261兆3000億ウォン(約21兆8000億円)で、当初の予算案を4兆8000億ウォン(約4000億円)上回った。

チョン・ウォンソク朝鮮経済i記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る