気象庁地震火山部は8日、浅間山の3月の活動状況をまとめた。このところ活動は静まりつつあり、同庁は噴火警戒レベルを現在の「2」(火口周辺規制)から「1」(平常)へ、5月の連休前にも引き下げることを検討するという。
3月の火山性地震回数は1293回で、2月の1299回(28日間)、1月の2193回からは減少した。3月下旬から今月6日までの観測でも、1日40~30回を切る日が目立っているという。
二酸化硫黄ガスの放出量は日量200~400トンで、09年2月に起きた小規模噴火以降の減少傾向が続いており、「平常」だった08年7月ごろの状態に戻りつつある。
浅間山火山防災連絡事務所の宮下誠所長は「数値的に活動が収まりつつある。このまま推移すればレベル1を検討する時期だ」と説明した。【藤澤正和】
毎日新聞 2010年4月9日 地方版