グループアプローチ設計事務所

アクセスカウンタ

help リーダーに追加 RSS コープオリンピアというデザインー2007-03-19(月曜)晴れ

<<   作成日時 : 2007/03/20 01:21   >>

トラックバック 0 / コメント 0

 今日の建築

 事務所の移転にともなう賃貸契約を結ぶために表参道に。JR原宿駅を通りました。
 いい建物だな・・・と思うのは、原宿駅前の「コープオリンピア」。
 設計 : 清水建設設計部
 竣工 : 1965年(42年前)
画像

 東京オリンピックの選手村になったこともあって「コープオリンピア」と名前がついたと聞いています。この建物は、今、建て替えの話が出ているようです。ネット上でコンペ案を募集していました。

 外部の無責任な意見かもしれませんが、それにしても建て替えるなんて、もったいないと僕は思ってしまいます。たった42年で、老朽化だといい、使いにくいから壊す・・・・。それでいいのだろうか。

 42年経過した、やや古くさいデザインこそが、時間が生み出している「時のデザイン」です。壊してしまうとこの(古さの)良さは失われてしまいます。・・・再び、現代のデザインで新築しても「新しい建物」が建つだけで・・・、NEW建築に僕はもう辟易(へきえき)しているのです。
 老朽化したから壊す。ビルド・アンド・スクラップの繰り返しは、もうどこかで終わらないといけないのだ、と最近思います。
 資源の無駄だし、時のデザインは育たない。町並みの良さも、保存されません。

 安藤忠雄氏がデザインした表参道ヒルズも同じ運命をたどったのだと思います。安藤氏の建物は悪い建築ではありませんが、新築であるがゆえに、時間のデザインは失われたと思います。もともと建っていた同潤会アパートは・・・もっと表参道に溶け込んでいたし、時のデザインを保存し、表参道を美しくしていました。

 時間を経過したデザインというのは、「新築」では生み出せない。結局、パリが美しいのも、アメリカの町並みが綺麗なのも、時間がデザインしていると思うのです。

 コープオリンピアの場所
http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=1&grp=all&nl=35/39/57.540&el=139/42/22.642&scl=25000&bid=Mlink

テーマ

関連テーマ 一覧

月別リンク

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
コープオリンピアというデザインー2007-03-19(月曜)晴れ グループアプローチ設計事務所/BIGLOBEウェブリブログ