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福岡競艇場に両腕、切断遺体の女性か

両腕が見つかった福岡競艇場の遮蔽壁付近(×印)。上方は諸賀さんの遺体の一部が発見された能古島(9日午前11時53分、本社ヘリから)=林陽一撮影

 9日午前9時頃、福岡市中央区那の津の福岡競艇場で、清掃作業中の男性職員が、黒いポリ袋に入った人間の両腕を見つけた。

 同市西区の能古島で3月15日、遺体の一部が見つかった同市博多区の会社員諸賀礼子さん(32)は、同月6日の失跡直後に殺害されたとみられる。福岡県警は、両腕が死後1か月前後のものであることから、諸賀さんとみてDNA鑑定などを進めている。

 発表によると、両腕は肩付近から鋭利な刃物で切断されたとみられ、袋に入っていた。性別は不明で、腐敗しているという。競艇場は博多湾に面しており、袋は競艇場のコースと博多湾を隔てる遮蔽(しゃへい)壁内側の海中に沈んでいたという。遮蔽壁は競艇場東スタンドから北に約150メートルにあり、コースが湾の波の影響を受けないよう設置されている。普段から、博多湾や湾に流れ込む那珂川の漂流物が流れ着くことが多いという。

両腕が入ったポリ袋が見つかった福岡競艇場と博多湾を隔てる遮蔽壁付近(9日午前11時35分)=久保敏郎撮影

 この日は、レース開催日で、男性職員はレース前の清掃中に袋を見つけ、「手首のようなものがあります」と県警博多臨港署に通報した。競艇場は、福岡市役所から北約1・5キロで、周囲にはフェリー乗り場や博多ポートタワーがある。競艇場から北西約8キロの能古島の海岸では3月15日、諸賀さんのへそ下から両足の付け根部分が見つかっている。切断面以外に損傷がみられないことから、県警は袋に入れられ漂着した疑いがあるとみている。

2010年4月9日  読売新聞)
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