みみより情報 末本徹夫の日ご案内 “ 異 文 化 と 共 生 と ”
エルファ支援!チャリティ講演会 おはなしとスライド 大阪大学教授 内海成治 氏
“アフガニスタン教育支援の旅から”
おかげさまで思いがけなくたくさんの方々にご来場頂き、また、内海先生のお話も好評でした。
ご参加の皆様のご参化費とカンパあわせて 63,000円をエルファへ差し上げることができました。
あらためてお礼申し上げます。 当日の講演記録はこちらへ
お礼の言葉から
江原 9月17日のショックから立ち上がりきれない中で今日の講演会を迎えました。しかし日朝国交正常化に向けて、86%の人たちが「日朝首脳会談は評価する」という世論調査の結果に少し安心し、また頑張らないといけないなと思ったところです。今度の件で、在日の人たちに対する脅迫や嫌がらせが起こっています。私のホームページにも嫌がらせのチャットが入り、掲示板を閉鎖せざるをえない状況があります。「異文化と共生と」はこれからの大きなテーマになると思います。先生のお話を聞きながら「異文化と共生と」に向けて元気を出してやっていこうと思うことができました。
今日は本当にありがとうございました。今日はエルファ支援のチャリティ講演会ということで、ご参加の皆さんの参加費とカンパあわせて63,000円をお渡しすることができました。皆さんのご協力、ありがとうございました。
鄭禧淳(エルファ所長) 私、京都のNPO法人在日コリアン生活支援センター「エルファ」で、5つの目標で活動しています。一つは植民地政策によって日本に連れられてきた老人たちがたくさん亡くなりましたが、なお高齢化を迎えて120 人くらいの方、平均年齢81歳ですが、その方々の介護支援をしております。地域の高齢者の人たちのお世話、在日コリアンの障害者たちの支援、異文化交流、日本で生まれてダブルの国籍の子どもたちを抱えたコリアンの親たちの子育て支援などの活動をしております。
9月17日の日朝国交正常化への共同宣言を聞いて、日朝国交正常化と朝鮮の統一のためにいつも支援してくださった末本徹夫先生の声が耳に聞こえるようです。画期的な意味があると思ったのに、ある一面では非常にショッキングな結果になりました。ニュースを見ながら、私は絶対にああいうことはないと信じてきましたので、正直言ってショックでした。しかし20世紀に起こった歴史の異物の毒を全部出して、新しい出発をするのだと、やっと思えるようになりました。
そのきっかけをくれたのは1世の老人たち、ハラボジたちの声でした。「所長さん、大変ですよ」という声が入りました。ハラボジたちは最初、人間の生命にそういうことをしたことに対して憤慨していたようですが、あんまりマスコミが騒ぐので、ハラボジたちが、何十万人の生命を奪われたこと、戦後57年の間、日本が差別してきたことに対する憤慨を言っていました。私は複雑な気持ちを思いました。
今日、内海先生のお話やスライドを見ながら、異文化交流、多文化交流を通して、どこの国の人の生命も重みは一緒だと思いました。人間の生命の重み、去年の9月11日のテロ事件以降、アフガンへの攻撃、イラクに対しての攻撃など続いています。アメリカ人の生命は貴重で、アフガン人の生命が貴重でないのではない。同じものだということを思います。1世のお年寄りが自分の名前も書けない。痴呆とともに日本語すら忘れている。60年、70年日本に住んだ方々がね。そういう方たちが「自分の夫を農作業中にトラックに乗せて連れ去られた。私はどうなるんだ」と騒ぎだしたんですよ。9月18日のお昼頃に。それを見て人間の生命の重みは、皆、平等だと思いました。
北朝鮮で亡くなったとされる横田めぐみさんの生命も貴重です。本当に恥ずかしいと思いました。それとともに在日の強制連行で来た人たちの生命も一緒の重みであることを肝に命じながら、日本の中の地域で、日本の方とともに生きるという運動を考えます。末本徹夫先生が一番望んでいた日朝国交回復。私たちが本当に望んでいる統一のために、一緒に地域で友好をつくっていきたいと思います。
新潟の長岡中学から修学旅行生が来ました。1世のお年寄りに中学生が「飛行機で日本にきたの。それとも船できたんですか」と聞くので、飛行機なんて乗ったことがないハルモニたちが、昔、小さな船で連れてこられた時のことを話しました。何の教育も受けていない80歳、90歳のお年寄りの言葉に、日本の中学生が感動して目を輝かせて聞いていました。「アリランの歌」を日本の中学生が準備してくれて歌ってくれるんですよ。そうして帰っていく時、「また来いよ」と言うおばあちゃんたちの声に、中学生が涙して「きっと来ます」と。京都の中学生も訪問してくれた後、日韓辞典を引いて朝鮮の文字でカレンダーを書いてつくって持ってきてくれました。こんな気持ちが広がっていくことが、末本徹夫先生の気持だったのではないかと思います。平和な人のつながりがアジアの平和につながると確信しながら、私も皆の命を大切にしていきたいと思います。もっともっと運動を広げていきたいと思います。
チャリティ講演って聞いたことなかったのですけど、「エルファ」へのご協力、内海先生、本当にありがとうございます。皆さんありがとうございます。これからも頑張っていきたいと思います。
内海成治さんのこと:
「人がどういう仕事に就くかは、偶然の悪戯である。私自身教育学部にいる頃は、教育用科学映画を創る仕事を目指していた。それが、国際協力の世界に導かれ、気が付くと、この17年間に5年間の長期滞在を含めて70回ほど開発途上国に出張した。いつのまにか教育分野の国際協力を天職として受け入れるようになった。しかし、日本の国際協力は、ようやく緒についたばかりであり、前途遼遠である。」「土の器にはいささかの重荷を与えられ、ヨナのように逃げまどいながら日一日を過ごしてきた。そうした私の現場からの報告を聞いていただけたことに心からお礼申し上げたい。」 (トルコの春、マヤの子どもたち 北泉社刊 より)
1946年東京生まれ。京都大学農学部および教育学部卒業、博士(人間科学)。専門は国際教育協力論。東南アジア文相機構理科数学教育センター(マレーシア)、JICA国際協力専門員、文部省国際協力調査官(併任)などを経て、96年から現職。多くの国の子どもの学びの場を訪ね、子どもたちから学んでいる。主な著作は『国際教育協力論』(世界思想社 2001)、『ボランティア学のすすめ』(編著 昭和堂 2001)など。
第2部
昼食会
おいしいご馳走 ちょっぴり飲みながら そして たのし〜い語り合い・・・・・!
第3部
カラオケ大会
楽しいことが大好きだった徹夫さん 一緒に唄いましょう!
ロビーにて ミニミニバザー (末本徹夫の会支援)
“異文化共生”を希って 外国のお土産などを出品します。
日 時 9月22日(日) 徹夫の誕生日です
受付 10:30〜 第1部11:00〜 第2部12:30〜 第3部14:00〜
会 場 ホテル平安の森・京都(岡崎天王町 п@075−781−3131)
参加費 第1部 千円 (エルファへさしあげます)
第2部
2千円 (1部・2部共にご参加は 2500円)