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Twitter Send 2010/04/08 21:10 KST
外交通商部次官「南北統一費用十分賄える」




【ソウル8日聯合ニュース】外交通商部の千英宇(チョン・ヨンウ)第2次官は8日、朝鮮半島統一費用問題について、「費用充当の案はたくさんある。統一費用よりも統一で得るものの方が大きいと固く信じている」と述べた。

 米戦略国際問題研究所(CSIS)と朝鮮半島先進化財団が「統一と統一後、北東アジア時代の朝鮮半島」をテーマに開催したセミナーに出席し、祝辞のなかで述べたもの。これまでの統一費用に関する論議では経済コストにばかり注目し、統一による恵沢を排除していたとの考えを示した。

祝辞を述べる千英宇次官=8日、ソウル(聯合ニュース)

 千次官は、北朝鮮の指導層は2代にわたり、住民に「コメの飯と、肉の入ったスープ」を提供することを約束してきたが、韓国の予算の1%、30億ドル(約2785億円)ほどあれば、北朝鮮住民に温かい食事を提供し、飢餓から救うことができると述べた。

 統一後20年間毎年、国内総生産(GDP)の2〜3%を北朝鮮に支援すれば、交通・通信・電力網の構築、産業団地、ニュータウン、新空港建設など再建に力を入れても、対GDP比負債は現在の日本の半分水準で抑えることができると説明した。韓国政府が北朝鮮を支援したために破産することはないと強調した。

 また、北朝鮮に投資を行うことで、韓国の経済成長潜在力が増加し、ほかの方向の成長を促進することも可能だとした。民間部門の成長と、これによる収益増加、国防調達費用の減少など、費用充当案はたくさんあると説明した。

 さらに、南北統一が日本、中国、ロシアなど周辺国にも利得になること考えられると強調した。核のない朝鮮半島となれば中国はより平和な成長が実現でき、ロシアは多くの朝鮮半島からの観光客と開発者でにぎわうことになり、日本もまた、ミサイル発射や拉致問題など頭痛の種がなくなると述べた。

 北朝鮮核問題に関しては、「北朝鮮はまだ非核化の意志をまったく示していない」との見方を示した。北朝鮮が外部支援を受けるための唯一の方法は、開放と非核化だと強く述べた。

japanese@yna.co.kr