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 DEKI コラム

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スタッフから

(13)ニッポン、チャチャチャ

久しぶりに、サッカーに関する話題を紹介したい。
話は、このコラムの第1号で「ニッポン、チャチャチャ」についてふれたことに始まる。

先日、そのコラムを偶然見つけたという某テレビ局から、「ニッポン、チャチャチャ」の由来や最初に使った試合について、問合せがあった

私の記憶と当時の観戦メモを総合すると、1968年5月23日、日本 1−3 アーセナル(国立@東京)の試合で、故池原謙一郎先生を中心とする「日本サッカー狂会」の約20人が声を嗄らせて「ニッポン、チャチャチャ」で応援したのが最初になると思う。
その後のアーセナルとの対戦は、続く5月26日(日 0− 1ア、平和台@福岡)、5月29日(日 0− 4ア、国立@東京)と連敗し、アーセナルに代表されるイングランドサッカーの強さを見せつけられた。

当時、サッカーの人気はそれほどでもなく、代表の試合でも空席が目立っていた。当然サポーター・ソングもなかったので、応援のために故池原先生が「ニッポン、チャチャチャ」を考案して、選手達を後押ししたのである。

最近の代表の試合では、国立もサポーターで満員となり、オペラ「アイーダ」の「凱旋行進曲」を大合唱するなど、ヨーロッパのスタジアムにも負けないくらいの素晴らしい応援がみられる。
「凱旋行進曲」は、イタリア各地のサポーターが歌っているが、歌い始めたのは、中田(英)所属のパルマのサポーターである。これは、作曲者がパルマ生まれの大作曲家ヴェルディであることにちなむ。
「凱旋行進曲」については、Jリーグ誕生時に読売クラブが「ヴェルディ」にチーム名を変更した際に、同名の作曲家にちなみ、恐らくサポーター・ソングになると思っていたのだが。しかし、ブラジルスタイルのサッカーに呼応して、サンバのリズムの応援歌で今日まできていることも興味深いものがある。現在「凱旋行進曲」は、Jリーグでは浦和レッズのゴール裏で歌われている。

代表チームのサポーター・ソングといえば、イングランドは「希望と栄光の国」、すなわちエルガー作曲の「威風堂々」が有名である。「We Hate (対戦チーム名) 〜 But (対戦チーム名) We Love You.」と歌われ、今回のW杯で耳にした人も多いと思う。
イタリアは、前述の「凱旋行進曲」が代表的なサポーター・ソングである。

いずれにせよ、34年前に国立で始まった「ニッポン、チャチャチャ」は、サッカーに限らずバレーボールの試合でもよく耳にする、国民に親しまれた日本の代表的な応援歌である。9月29日から始まる第14回アジア競技大会(2002釜山)でも、「ニッポン、チャチャチャ」が各競技の代表選手、特に、U21サッカー代表達を奮い立たせることは間違いない。

(2002.9.25)


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