記事入力 : 2010/04/08 10:51:42
哨戒艦沈没:生存者会見、同じ言葉の繰り返し
「なぜ爆発時の映像ないのか」
行方不明者家族「もどかしい」
7日午前、韓国軍首都病院(京畿道城南市)で、哨戒艦「天安」沈没に関する軍民合同調査結果の発表と、生存者の記者会見が行われた。だが、これを見守った行方不明者の家族はほとんどが「もどかしい」と不満を口にした。
京畿道平沢第2艦隊司令部にある家族用滞在施設で、イ・チャンギ元士(下士官クラスの最上級、41)の消息を知ろうと、約20人の行方不明者家族と一緒にテレビで記者会見を見た兄イ・ソンギさん(45)は、「生存者はいろいろ話したが、結論は『分からない』だった。熱線観測装置(TOD)の映像で、通常の航行と船が沈没するところだけは見せてくれたが、肝心の事故発生時の映像はどこへ行ったのか」と語った。
ナ・ヒョンミン一等兵(21)の父ナ・ジェボンさん(52)も、「分からないと言うなら、なぜ記者会見をするのか。まったく同じことばかり繰り返し話していたため、10分でテレビを消した」と話す。チョン・ジョンユル中士(軍曹クラス、32)の義兄パク・ヒョフンさん(35)は「『水柱は見ていない』『平常時とまったく同じ状況だった』という話ばかり繰り返すため、いら立ちを感じた」と話し、カン・ヒョング兵長(21)の父カン・ソングォンさん(47)は「船で『ドン』という音がするほど大きな衝撃があったのに、普段とまったく同じだったと言うのだから、もどかしいばかり」と不満を口にした。
生き残った兵士たちを目にし、行方不明者に思いをはせる家族もいた。イ・サンヒ兵長(21)父イ・ソンウさん(50)は、「生きて帰ってきた兵士たちも、うちの子と全く同じ。この子たちを責めるつもりはない」と涙をぬぐった。
平沢=キム・サンミン記者
キム・ガンハン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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