仲井真弘多知事は6日、平野博文官房長官と1日に都内で会談した際、米軍普天間飛行場移設案として、鹿児島県・徳之島とキャンプ・シュワブ沿岸部、勝連沖の3カ所について説明を受けたことを認めた。その上で、「シュワブはいつまで暫定かも分からない。本命はホワイトビーチというが、どんなに頑張っても20年はかかる。県内はどこも極めて難しいと伝えた」と述べた。沖縄タイムスの取材に答えた。
一方、平野氏が徳之島→シュワブ沿岸部→勝連沖という3段階での移設を説明したという報道に対し、仲井真知事は「順序や熟度があいまい。単なる構想段階に過ぎず、よく分からない」と述べた。県関係者によると、平野氏や北沢俊美防衛相は、徳之島空港の滑走路を延長したい意向を示しているという。キャンプ・シュワブ沿岸部については、日米で合意した現行案の辺野古崎にヘリ離着陸施設を建設し、暫定的に運用したい意向を説明したという。