iPadに意外な強敵 無償・格安端末、通信各社が大量供給へ (2/3ページ)

2010.4.9 05:00

サンフランシスコにある米ブロードコムの拠点に展示されているNTTのタブレット型コンピューター「光iフレーム」。欧米の通信会社が相次いでNTTに追随する=6日、米カリフォルニア州(ブルームバーグ)

サンフランシスコにある米ブロードコムの拠点に展示されているNTTのタブレット型コンピューター「光iフレーム」。欧米の通信会社が相次いでNTTに追随する=6日、米カリフォルニア州(ブルームバーグ)【拡大】

 すでに日本の通信最大手NTTが提供しているタブロイド型端末「光iフレーム」も、ブロードコムの開発した「ペルソナ・タブレット」の設計やチップをベースにしている。

 ハンフリーズ副社長によれば、電話やインターネットのサービスを提供する世界の通信各社は、エンターテインメントやコミュニケーションが楽しめるタブレット型端末を無償か、格安の利用料金で提供することにより、顧客の獲得や契約維持につなげようとしている。タブレット型端末を利用した広告、ホームオートメーションやホームセキュリティーのサービスを提供することで、利益を拡大できる可能性があるという。

 調査会社のアイサプライや、テクノロジーの分析を専門とするチップワークスによると、アップルの高機能携帯電話(スマートフォン)「iPhone(アイフォーン)」やアイパッドには、ブロードコムのチップが搭載されている。ブロードコムの09年の収入は44億9000万ドル(約4200億円)で、前年比3.6%減。同社は通信各社に製品を売り込むことで、シェア拡大を目指している。

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