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大人気「どうぶつしょうぎ」海外でも大ウケ
子どもから大人まで楽しめる「どうぶつしょうぎ」が本格的に海外進出―。2008年3月に発表されて以来、人気沸騰の将棋ゲームが3月上旬の4日間、フランスのカンヌで開かれた国際ゲーム祭に出展され、多くの参加者でにぎわった。
ゲームは女流棋士の北尾まどか女流初段がルールを考案し、藤田麻衣子元女流1級が駒(どうぶつ)のデザインを担当した。升目が12しかなく、駒はライオン、きりん、ぞう、ひよこの4種類だけ。ライオンを王に見立て、ひよこ(歩)が敵陣に入って裏返るとニワトリ(金)になる。
誰でもすぐに親しめるシンプルさと意外な奥深さが評判を呼んだ。09年9月の一般発売後、3月末までに17万個が売れる、爆発的ヒット商品となった。
ゲームを楽しむ子どもたちの輝く表情を見て、「伝統文化の普及」を心掛けている北尾さんは、海の向こうにも目を向け始めた。昨年10月、ドイツのエッセンで紹介したところ、外国の人たちもかなり関心を持ってくれた。
そこで、カンヌ映画祭が開かれる会場でフランス将棋連盟が毎年ブースを出展していることを知り、北尾さんが積極的に動いて発表の場を与えてもらった。
フランスは子どもの思考力を伸ばすため、ボードゲームが盛んで、物珍しいゲームは好奇の対象となった。5面のどうぶつしょうぎ盤には子どもばかりではなく、大人も熱心に参加。「将棋を世界に広める会」に通訳などで協力してもらったこともあり、将棋ブースには4日間で約600人が来場したという。
その中にはエッセンを訪れた人の姿もあった。独自にルールを調べ、フランス語版、イタリア語版のルールブックを作成する人まで現れた。藤田さんは「こんなに愛着をもってもらうとは。自分では気付かなかった広がりを感じます」と驚き、北尾さんも「このゲームは本将棋の厳しさとは別で、終わったときに笑うことができる。自然に次は頑張ろうと思える」と独特の感覚を強調した。
今年11月にはオーストリアのゲーム祭担当者から「よかったら来てくれませんか」と早くも誘いがあるという。さらにエッセンでの再出展も検討しているそうだ。
日本ボードゲーム大賞の「ゆうもあ賞」も受賞したが、北尾さんは「ヨーロッパではドイツなど、国がゲームに力を入れている例もある。日本だけではなく、もっともっと普及したい。そして外国でもぜひ賞を取りたい」と張り切る。
2年前、2人の女流棋士が知恵を出し合って生まれたゲームが「世界の共通語」になる日も夢ではないかもしれない。
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