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築地マグロ競り見学禁止もトラブル続出

築地市場正門前のマグロの競り見学エリア閉鎖を知らせる張り紙
築地市場正門前のマグロの競り見学エリア閉鎖を知らせる張り紙
Photo By スポニチ

 東京都中央卸売市場(築地市場=中央区)は、マグロの競りに大勢の外国人観光客が詰め掛けて業務に支障が出ているとして8日から約1カ月間、マグロ卸売場(競り場)見学者エリアを閉鎖した。しかし、見学禁止初日となったこの日、事前の周知不足などから同エリア付近に多数の外国人観光客が訪れ、トラブルとなった。

 マグロの競りが開始された午前5時半、見学禁止になったにもかかわらず大勢の外国人観光客らが詰めかけた。市場関係者によると、集まった100人近い観光客のほとんどが、ワシントン条約会議でマグロの禁輸を訴えた欧米諸国などの外国人で「競りは見られないのか」などと叫び、「きょうから見学エリアは閉鎖中」と説明する警備員らと30分間ほど押し問答になった。なかにはシャッターをくぐって競り場に侵入する男性もいた。

 この日未明、市場では、正門前で警備員らが入場者にマグロの競り見学禁止を説明。正門を含むすべての入り口に、見学禁止を知らせる日本語と英語で書かれた張り紙を設置した。マグロの仲卸業者は「少しでも見られれば、と思って来た外国人もいたと思う。外国人は魚を触るなどルールを守らない」、別の業者も「注意しても言葉が通じないから困る」とうんざりした様子。

 東京都によると、4月に入り観光客が急増し、5日には500人以上の観光客がマグロの競りの見学エリアに殺到。その9割が欧米などの観光客だった。見学者エリアには70〜80人しか入れないため、通路に見学者があふれて安全確保が難しくなったほか、マグロの運搬にも支障が出たため、6日に、8日から5月10日までの見学エリアの閉鎖を決定。約150カ国の大使館や大手旅行会社などに通知した。

 都の担当者は「周知する時間が少なくきょうは混乱があったが、あす以降は問題ないのではないか」と困惑の表情だった。

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