盗撮容疑警部補を書類送検　女子高校生につきまとい事件

　金沢市内で女子高校生につきまとったとして、県警公安課の警部補坂越正明容疑者（４３）が石川県警に逮捕された事件で、同県警は８日、２人の女子高生のスカート内を盗撮していた疑いがあるとして、坂越容疑者を石川、富山両県の迷惑防止条例違反（卑わいな行為）で金沢地検に書類送検した。富山県警は８日、停職３か月の懲戒処分とし、坂越容疑者は同日付で依願退職した。監督責任者として同課長補佐の警部（４２）を文書注意処分とした。

　富山県警の発表によると、坂越容疑者は昨年８月２７日、富山市内のショッピングセンターで、今年３月４日には金沢市内の路上でそれぞれ当時１７、１８歳の女子高生に立ちふさがるなどして、スカート内をビデオカメラで盗撮した疑い。

　坂越容疑者は同日、石川県警に軽犯罪法違反（つきまとい）の疑いで現行犯逮捕されたが、押収したビデオから、富山、金沢両市内で盗撮した映像が見つかったため、送検の容疑を切り替えた。坂越容疑者は「昨年から盗撮サイトを見て始めた。５回ほどやった」と話しているという。

　富山県警は８日、懲戒免職のような重い処分にあたらないなどとして、記者会見を行わず、写真撮影も拒否したうえで内容を説明した。西田隆・首席監察官は「深くおわびします」と謝罪。山本真吾・警務部長は「警察官としてあるまじき行為で誠に遺憾。職員に対する指導を徹底する」とのコメントを発表した。