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2008年03月26日
■[iPod touch] iPod touchでオフラインWikipedia(Wiki2Touch編)
前回はオフラインWikipediaとして「iDic」を使用しましたが、
Wiki2Touchというアプリもあるそうなので、試してみることにしました。
拙作Web2touchと名前が似てるから気になった、というのはナイショwwww
さて、では早速やってみようと思います。
まず以下から必要なファイルをダウンロードしてください。
wiki2touch
http://code.google.com/p/wiki2touch/
共通(本体):Wiki2Touch_60.zip
MacOSX :Wiki2TouchUtils_OSX_060.zip
Windows:Wiki2TouchUtils_Win_060a.zip
インストール、及びデータファイルのセットアップ方法は以下に記載されてます。
How to install Wiki2Touch on your device
http://code.google.com/p/wiki2touch/wiki/Install_Wiki2Touch
How to index and install wikipedia database files
http://code.google.com/p/wiki2touch/wiki/Index_A_Database
と紹介しつつ、英語のページなので、実はあまり見てませんwww
以降はWindows環境での説明となります。
まずはWeb2touchをiPod touchにインストールしておく必要があります。
Wiki2Touch_60.zipをダウンロード、及び解凍すると出てくる「Wiki2Touch.app」フォルダを
WinSCP等で/Applicationsに転送してください。
※「Wiki2Touch.app」フォルダは、圧縮ファイル解凍後、
「Wiki2Touch_60\WikiBin\iphone-ipodtouch\Applications\Wiki2Touch.app」という、
やけに深い階層にあります。ご注意ください。
転送自体は特に問題はないと思いますが、注意点としては以下の2点です。
1.パーミッション設定(755)を以下に対して実施すること。
chmod 755 /Applications/Wiki2Touch.app/Wiki2Touch
chmod 755 /Applications/Wiki2Touch.app/deamon/wikisrvd
ターミナル、もしくはWinSCP等で変更してください。
2.データ用ディレクトリを作成しておく。※ファームウェアバージョンにより異なります
1.1.1の場合は以下を作成しておきます。/private/var/root/Media/Wikipedia/ja
※赤字部分のディレクトリを作成してください。
※「Wikipedia」だけ作っても転送時にエラーとなるので、その中の「ja」も作る必要があります。
続いて、データ作成ツールの使用方法です。
私はWindowsを使用しているので、Wiki2TouchUtils_Win_060a.zipを使います。
Wiki2TouchUtils_Win_060a.zipを解凍すると、wiki2touch_transfertool_win_0.14.zipが出てくるので
この圧縮ファイルを解凍すると、wiki2touch.exeが現れます。
これがWindowsでのデータ作成・転送ツールになります。
wiki2touch.exeを起動すると、以下の画面が表示されます。
データ作成は3段階で行うようになってて、それぞれの内容は以下の通りです。
Step 1: Download the raw database file
データベースファイルのダウンロードを行います。
otherを選択して、テキスト欄に「ja」と入力すると日本語データが対象となります。
この状態で「Download」ボタンを押下すると、ダウンロードを開始します。
※「Copy URL to Clipboard」を押下するとクリップボードにURLがコピーされるので、
無理にこのツールでダウンロードしなくても大丈夫です。
Step 2: Create re-indexed database file
ダウンロードした圧縮ファイルからWiki2Touchで使用するファイルを生成します。
ダウンロードファイルを指定して、「Start Indexer」ボタンを押下すると処理が始まります。
が、その前にStep 3についても設定しておいた方がよいです。
Step 3: Upload re-indexed file to device
iPod touchへのアップロードタイミングを指定します。
それぞれの内容は以下の通りです。
Start Upload automatically after indexing finishes
Step 2の終了後、自動的にiPhone、iPod touchへのアップロードを開始します。
iPhone、iPod touchが接続されている必要があります。
※接続状態と認識されている場合はウインドウ下部に
「Connected to device, ready for transfer」と表示されます。
※未接続状態の場合は「No iPhone or iPod touch connected」です。Run indexer only, do not upload to iPhone/iTouch
Step 2のみ行い、iPhone、iPod touchへのアップロードは行いません。
とりあえずデータ生成だけ行いたい場合に選択しましょう。Upload an already indexed file (articles, images) to iPhone/iTouch
既に生成済みのデータベースファイルを指定して、iPhone、iPod touchへアップロードします。
iPhone、iPod touchが接続されている必要があります。
色々と設定が多そうで面倒くさそうですが、実は超簡単です(^o^)
以下の手順通りにやれば、簡単にWiki2Touch環境を構築できるはずです。
※上で説明した、iPod touchへのWeb2touchインストールは完了している前提です。
1.データベースファイルをダウンロードする。
※日本版のファイル名は「jawiki-latest-pages-articles.xml.bz2」です。
2.PCとiPod touchを接続する。
3.wiki2touch.exeを起動する。
4.「Connected to device, ready for transfer」になっていることを確認する。
5.Step 2の「Select your downloaded file」で、1でダウンロードした「jawiki-latest-pages-articles.xml.bz2」を指定する。
6.Step 3で「Start Upload automatically after indexing finishes」が選択されていることを
確認して「Start Indexer」ボタンを押下すると処理が始まります。7.1時間程度、放置する。
(変換に30分程度、iPod touchへの転送に10分程度必要です。当然スペックに影響すると思われます。)8.「Transfer done with xxxxKb/s, duration xxx」が表示されてたら完了です。wiki2touch.exeを終了してください。
注意点としては、iPod touch上に「/private/var/root/Media/Wikipedia/ja」が
作成されていないと転送時にエラーになる、という点です。
※私はこれで少しはまりました(^^;;
無事に終了したら、iPod touchでWiki2Touchを起動してみましょう。
以下のような起動画面が表示されます。
※一度、Customize等を使って、Home画面の再読み込みをしておいた方がいいかも。
「Enabled」、「Expand templates」(これ何なのか不明ですがw)の両方をONにしてみてください。
今までの設定で、うまく行えてない箇所(※)がある場合は、1秒くらいですぐにOFFになります。
※たぶんWiki2Touch、deamon/wikisrvdのパーミッション設定
すぐにOFFにならず、以下の画面のように「Launch Browser!」が有効になったら、
今までのパーミッション設定が正常ということになります。
では、「Launch Browser!」をクリックしてみましょう。
Safariが起動され、以下の画面が表示されます。
試しに「iPod touch」で検索してみると、以下のようになります。
見た目はWiki2Touchの方がWebっぽい画面で、いい感じですね(^o^)
Unix環境が必要なiDic版よりも手軽に構築出来るので、iDic版で苦労している人にもオススメです。
これでオフラインWikipedia環境が2つになりました。
Wiki2TouchはWikipedia専用なので、iDicはフリーの辞書等を入れてもいいかもしれませんね。
もちろん、Wikipediaを2つ持ち歩いてもよし。
まあ、容量に空きがあれば、の話ですが・・・(^^;;