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【格闘技】

亀田史郎氏を永久追放へ JBCが暴言問題で

2010年4月8日 紙面から

倫理委員会を終え記者会見する斉藤委員長(右)と安河内事務局長=東京・水道橋の後楽園ホールで(森合正範撮影)

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 日本ボクシングコミッション(JBC)は7日、都内で倫理委員会を開き、WBCフライ級王座統一戦(3月27日)で亀田興毅が敗れた試合後、暴言を吐いた父史郎氏(44)への対応を協議。無期限停止中の史郎氏のセコンドライセンスはく奪だけでなく、控室入室禁止、ボクシング会場への出入り禁止も示唆した。適用されれば、事実上ボクシング界からの永久追放となる。13日に処分を決定する。

 ライセンスの取り消しだけでなく、さらなる厳罰が下される可能性が出てきた。史郎氏はライセンスの有無にかかわらず、今後も“暴挙”を繰り返す可能性がある。安河内事務局長は「再発防止策を考えなくてはならない」と明言した。

 一般的にはチケットを持っていれば試合会場に出入りできるが、安河内事務局長によると(1)主催者(2)試合をコントロールするJBC(3)会場責任者−三者の合意があれば、たとえチケットを購入したとしても、入場を拒むことができるという。もし、史郎氏に「会場出入り禁止」が適用されれば、3兄弟の試合だけでなく、生でボクシングの試合を見られなくなる。

 倫理委員会後、斉藤慎一委員長は「史郎氏については(ライセンス)取り消し相当で全会一致している」と明かした。これは懲罰処分では最も厳しいケースで、過去に日本では殺人罪で起訴されたボクサーの一例しかない。

 処分が決まれば再交付はできない。今後一切のプロ活動が不可能になり、事実上のボクシング界永久追放となる。

 同委員会は、東日本ボクシング協会の理事会(12日)を受け、13日に正式な処分を下す。安河内事務局長は「二度と起こらないようにする」と話しており、併せて再発防止策を提示する予定だ。

 

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