【ニューヨーク=小高航】トヨタ自動車の米国での大規模リコール(回収・無償修理)問題を巡り、複数の米メディアは7日、トヨタの米販売子会社の広報担当幹部(当時)が今年1月の社内での電子メールのやり取りで「もう隠すのは終わりにする時期だ」などと記していたと報じた。
トヨタは1月21日、アクセルペダルの部品の不具合で230万台をリコールすると発表。メールはその数日前にやり取りされたもので、幹部は別の広報担当者に「ペダルに不具合の傾向がある。それを公表しないのは消費者の保護にならない」などと記した。担当者はその前に同幹部に対し「まだ具体的な原因が特定されていない段階で言及すべきではない」とのメールを送っていた。幹部が不具合をいつから把握していたのかは不明。
トヨタの米販売子会社は7日、「具体的な社内のやり取りはコメントできない。トヨタはすでにリコール発表の過程で広報対応のまずさがあったと認めており、現在、改善策を実行中だ」との声明を出した。
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