自民党の小泉進次郎衆院議員が6日、衆院財務金融委員会で、父親の小泉純一郎元首相が行った郵政民営化の見直しを進める亀井静香金融・郵政担当相と初対決し、「(亀井担当相は)逆走している」などと批判を展開した。
小泉議員は、ゆうちょ銀行の貯金限度額引き上げは「官から民へ」という改革原点に反しているとして、「大臣は逆走している。国民が求めているのは、小泉純一郎が間違っているということを証明することではない」と批判した。
これに対し、亀井担当相は「あなたのお父さんがおやりになったことに帰っても何もいいことはない。郵政事業を発展させる観点で取り組んでいる」と反論した。
亀井担当相は05年、郵政民営化に反発して自民党を離党し除名処分を受けるなど、小泉元首相とは因縁の間柄。委員会終了後、亀井担当相は記者団に「街頭演説のような質問だったが、人の心理をくすぐるようなところは父親譲りだ」と振り返った。【中井正裕、朝日弘行】
毎日新聞 2010年4月6日 19時40分(最終更新 4月6日 20時34分)