望 〜都の空から
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【社会】犬死がい不法投棄の疑いで逮捕の元町議 依頼に火葬せず2010年4月8日 07時24分
埼玉県飯能市の正丸峠に大量の犬などの死骸(しがい)が捨てられていた事件で、埼玉県警は七日、廃棄物処理法違反の疑いで、同県三芳町藤久保、動物葬祭業の元同町議阿部忍容疑者(71)を逮捕した。県警は三月末、現場周辺で約百匹の死骸を回収しており、関連を調べる。 逮捕容疑では、三月二十六日から三十一日の間に、飯能市坂元の山林に小型犬一匹の死骸を捨てたとされる。県警によると、容疑を認め「悪いと思いながらやってしまった。火葬業者などへ払う費用を浮かせたかった」と供述しているという。 捨てられた犬は同県川口市の無職女性(80)が三月十九日、阿部容疑者に一万八千円で葬儀を依頼。犬をくるんだタオルに書かれた自治会名から、飼い主が判明した。阿部容疑者は女性に「火葬する」と約束していたが、実際には行っておらず、県警は詐欺にあたる可能性もあるとみている。 阿部容疑者は十三年ほど前から、個人で「花園ペット祭典」を経営。県内や東京都内の顧客から五千円から六万円程度で請け負っていたという。 電話帳の広告には「火葬炉完備」と載せているが、火葬設備はなく、業者に依頼していた。県警が七日に捜索した際、自宅や車には数匹の犬の死骸があったという。阿部容疑者は一九八三年に同町議に初当選し、落選期間を挟み、九九年までに三期務めた。 (東京新聞)
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