VAIO U101/PのHDD換装手順(メモ)
○材料&準備
VAIO U101/P (PCG-U101/P)
MK8007GAH
①底面のネジ取り外し
電池パックを取り外し本体底面を露出させ、ネジを取り外す。
計8箇所。緑のネジは無線LANモジュールアクセス蓋の取り付けネジ。水色のネジは、ゴムのカバーが付いているので、それを取ってから外す。
②無線LANモジュールアクセス蓋の取り外し
①の緑のネジで無線LANモジュールアクセス蓋が外れるので、取っておく。
露出するケーブルのうち、白いものを抜いておく。ストッパなどはない。基板面に対して垂直に引っ張れば抜ける。力強く慎重に。
③キーボードの取り外し
表返してキーボードの「Esc」キーと「Delete」キーの上方の爪を押さえながらキーボードを取り出す。先ず上を外し、次に下を抜く。ケーブルが付いているので勢いよく取らない。
④⑤本体天板の取り外し
キーボードに付いているケーブルとその横のケーブルを抜く。こちらにはストッパが付いている。
水色のネジを取り外す。未改造機なら封印に隠されている。
これで本体の天板が取り外せるようになる。
天板はモニタのヒンジのカバーにもなっている。ヒンジ部を手前に起こすように取り外すと良い。
⑥⑦⑧左右側面カバーの取り外し
爪と両面テープで留めてある。手前と奥の側面カバーとの接合部にドライバをこじ入れて爪を外す(⑥赤丸)。カバーの素材は柔らかいので傷つけないように。
爪が外れたら、ドライバか指で隙間を押し広げながらカバーを剥がしていく。柔らかい割にもろいので割ってしまわないように注意する。
⑨モニタの取り外し1
奥の側面カバーに隠しネジがあるので取り外す。
2本とも白いプラスチックのシール状の蓋が被さっているので、それを取ってからネジを取り外す。
⑩モニタの取り外し2
モニタのヒンジ部のネジを2本取り外す。
この時点ではまだモニタは完全に分離出来ない。無理に外そうとしないこと。
⑪⑫基板の取り外し
基板の固定ネジ9本を取り外す。3種類あるので間違えないように。
ACアダプタジャックを固定している緑のネジを取り外すと、モニタが分離出来るようになる。同時に基板も取り外せる。ただし、ケーブル類がつながったままなので切ってしまわないよう要注意。
この時点で本体はほぼ完全にバラバラに分解されてしまうので、部品を紛失しないように注意が必要。また、部品の位置関係が分からなくならないようにすること。
⑬⑭HDD登場
基板の裏側にHDDが取り付けてある。
HDDはゴムで両サイドを保護した上、金属のフレームで固定されている。ネジなどはない。金属フレームの爪をこじ開けて外す。
⑮HDDの取り外し
コネクタに刺さっているHDDを保護ゴムごと取り外す。
○組み立て
保護ゴムを新しいHDDに取り付け、今までと逆の手順で組み立てる。
○注意点
⑪の左上のネジは、カードスロットの隔壁に嵌り込んだ四角いワッシャと締結される。分解のどさくさでワッシャが外れてどこかへ行ってしまう可能性があるので注意が必要。⑪では、基板を外すのに全てのネジを外す必要はないようではあるが、確認するには至っていない。
大半の組み上げがネジか爪なので再現性は悪くないが、両面テープや粘着剤、単純な埋め込みな①の水色ネジカバー、⑥⑦⑧の側面カバー、⑨のシールは分解の度に劣化していくと思われる。
その後、無線LANが電波を受信していないと思われる状況に陥った。②の無線LANモジュールアクセス蓋を外して現れるオレンジ色のケーブルコネクタの接続が甘かったので刺し直したら復活。
メモリスティックドライブを認識しなくなった。②の無線LANモジュールアクセス蓋を外して現れる白いケーブルを刺し直したら認識するようになった。
で、何故か(当然のごとく?)部品が余った。
それでも正常に稼働しているが...。
参考:
VAIO Hot Street HDD交換3 =PCG-U101の巻=
<追記>
2台目を換装した際の相違点。
○左右の側面パネルは外さなくても基板を外すことが可能。(⑥,⑦,⑧)
但し、PCカードのイジェクトボタンやACアダプタコネクタ、Ethernetコネクタなどは側面パネルから引きずり出す感じになる。
○無線LANモジュールが引っかかる。(⑪,⑫)
基板を取り出そうとすると、無線LANモジュールが引っかかって、取り出せない場合がある。その場合は、手前側面パネルを取り外すと良い。(A)の赤丸部分のネジを外せば、手前側面パネルは外れる。②の無線LANモジュールアクセス窓の左手前の茶色いコネクタを外しておくと更にスムーズに取り出せる(B),(C)。無線LANモジュール側のコネクタは基板に垂直に引き抜くだけ。本体基板側のコネクタは転倒型(?)のストッパがついている。
アンテナケーブル((C)の黒と灰色のケーブル)も無線LANモジュールのコネクタ部分で取り外すことは可能、というか抜けるので要注意。
○無線LANモジュールの収納(D)
最後に無線LANモジュールアクセス蓋を閉じようとすると、盛り上がって収まりが悪い場合がある。無線LANモジュールが画像奥(使用時の手前側)の金属板の下に潜り込む際の微妙な位置のずれで盛り上がったり盛り上がらなかったりするようだ。
無線LANモジュールが蓋のネジ止め部分(画像手前)の下に来る機体もあり、ノミナルの装着方法は不明。
○MK8007GAHの意味
- 数字上2桁は容量を表す
- 数字下2桁はコネクタと記録方式を表す
- 07:旧型のコネクタで垂直磁気記録方式
- 08:コネクタがZIFコネクタで面内記録方式(水平磁気記録方式)
1プラッタ最大30GB
- 09:コネクタがZIFコネクタで垂直磁気記録方式
1プラッタ40GB(今のところ)
- 英字下3桁は形状とプラッタ数を表す
- GALは5mm厚1プラッタ
- GAHは8mm厚2プラッタ
…らしい
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コメント
SONYとAppleはバラすのめんどいですね。
昔のIBookは大変でしたよばらすのに1時間
戻すのも1時間かかったな。
今のはビス2本でHDDにアクセス出来ます
大革命
投稿: 矢萩 | 2007年5月13日 (日) 22時53分
換装のしやすさは機種によってピンキリありますねぇ。私が好んで使うのはミニノート以下のちっこいPCなので、元々実装設計に無理があるのか、換装困難な機種が多いです。そんな中では初代Librettoなんてネジ2本でHDDにたどり着いたから立派なものです。昔のPCの方が中身が単純だったのかな?
たまにB5とかA4とかおっきな(フツーの?)ノートPCいじると、換装が前提になった設計がされていたりして感動します。
投稿: ichi | 2007年5月13日 (日) 23時20分