覚醒（かくせい）剤を使用したとして、大阪府警は６日、覚せい剤取締法違反（共同使用）容疑で、大阪市天王寺区上本町、アパレル会社社員、金有希容疑者（２２）を逮捕した。大阪府警の男性巡査長（２８）に覚醒剤を飲まされたとの主張をしていたが、毛髪の鑑定で巡査長と知り合う以前の使用が疑われる結果が出たという。府警は巡査長の関与の有無を慎重に調べる。

　逮捕容疑は巡査長と共謀、３月中旬から１９日ごろまでの間、覚醒剤を使用したとしている。

　府警によると、「ビールに覚醒剤を入れられたとしか考えられない」と否認しているという。

　府警の捜査で金容疑者の毛髪から陽性反応が出たことが判明。常習性が疑われるという。一方、巡査長は関与を全面否定、自宅などの捜索でも薬物は見つかっていない。

　府警は「逮捕容疑に『巡査長との共謀』を入れたのは、現段階ではまだ巡査長が関与していないと言い切れないため。慎重かつ詳細に捜査をしていく」としている。